夏のオワリに咲く花 (ページ33)

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瑠衣に蓮に行った方がいいって言われたけど余計な心配かけたくなくて言わなかった。

校内どこ歩いても周りの目が気になるようになった。

瑠衣は私が一人にならないようにいつも一緒にいてくれたけど、ずっと一緒って言うわけにはいかなくて、学園祭前日の今日は一人で職員室に向かってるとき、話したこともない他のクラスの子に

「ちょっといいかな？」

急に話しかけられて断れずについていくと、噂になってた松田さんがいた。

私を呼んだ人たち松田さんの友達のようだ。

「優歌と目黒くんが仲良かったのって知ってるよね？」

『知らない。』

本当に知らなかった。

優「知らないわけないでしょ？私から蓮くん取っておいて。蓮くんは私の物なの！どうせ、あんたが蓮くんに言い寄ったんでしょ？」

取った？私の物？違う。蓮は物じゃない。

『蓮は物じゃない。』

優「はぁ？何言ってんの？ムカつく！」

その言葉と同時に私は後ろの壁にたたきつけられた。

優「阿部くんと仲良かったのに蓮くんと話すようになってあっさり捨てちゃってさ、何様のつもり？蓮くんにもう近づかないで！」

『い、、やだ。』

髪の毛を引っ張られて、壁に押し付けられる中、泣いたら負けだと思って強く睨みつける。

優「何その目。まだ痛めつけられたいの？」

そう言って、もう一人が松田さんに渡したものはカッターだった。
それを私の頬にあてて

優「どうなっても知らないよ」

もうダメだと目を強く閉じ、チクッと痛みが走った時

「何やってんだよ！！！」