夏のオワリに咲く花 (ページ17)

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放課後は瑠衣は部活に行くから今までは私は図書室に行ってたけど、阿部くんといろいろあってからなかなか行けなくなった。

でも、どうしても調べたいものがあって久しぶりに図書室にいると、阿部くんはいなくて、図書委員のスペースに知らない女子生徒がいた。

『誰ですか？』

「私阿部くんと同じクラスなんだけど、阿部くんから委員会交代してほしいって言われて、」

そっか、図書委員辞めたんだ。

そんなに私に会いたくないのかな。

そりゃそうか、軽蔑してるだろうな。

そう思いながら、今日の歴史の課題の調べものを進めてたらいつの間にか外が暗くなってた。

本を借りて残りは家でしようと棚に手を伸ばすけど、私の身長じゃ届かなくて、

今までは、いつも阿部くんに頼んでたのにな。

そう思いながら諦めたとき

蓮「これ？」

目黒くんが借りたかった本を取ってくれた

『なんでいるの？』

蓮「校門で待ってたけど全然来ないから帰ったと思ったけど図書室きたら背伸びしてた。はいこれ」

『こんな時間までずっと？』

蓮「まぁ、一緒に帰りたかったから」

『私が拒否したら結局一人じゃん。』

蓮「ついてくから」

時間は今７時で、学校が終わったのは5時だったから短くても２時間待っていたことになる。