夏のオワリに咲く花 (ページ2)

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「Aちゃん」

名前を呼ばれて振り返ると、

『阿部くん』

同じ図書委員で唯一仲の良い男子だ。

阿「今日は食堂なの？」

『そうなの。あ、今日の放課後図書室来る？探してる本あるんだけど私じゃ探しきれなくてさ』

阿「良いよ。HR終わったら図書室行くね」

阿部くんが去ってご飯食べてると、瑠衣がずっとこっち見てて

『なに？』

瑠「阿部くん良い人そうだよねー。」

『うん。すごい優しいよ』

瑠「いいじゃん！阿部くんとかいいじゃん」

最初瑠衣の言ってることが分かんなくて、瑠衣の荷や着いた顔を見ながらキョトンとしてると、

瑠「彼氏だよ。彼氏」

そう言われた途端顔が赤くなるのが自分でもわかるくらい恥ずかしくなって、

『ちょ、ちょっと！何言ってんの？！もう！』

瑠「嫌いなの？」

『嫌いとか、そうゆうのじゃなくて、！』

瑠「いいんじゃないの？少し考えてみたら？」

『でも阿部くんは私になんか興味ないよ』

瑠「いや、そんな事ないと私は思うけどね。」