儚い恋 (ページ39)

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you side

昨日から穂乃花さんからのLINEを返せずにいた。
穂乃花さんが悪いことなんて一つもないのに少し穂乃花さんを責めてしまう私がいる。
私が悪いのに、穂乃花さんがもっと悪い人だったら私も罪悪感がないのに、

学校に着いてため息交じりに深呼吸をした。

こういう時どうして会いたくない人に会っちゃうんだろう。
穂「Aさん！おはよう！昨日はごめんね。ありがとうございました。」

穂乃花さんはすごく礼儀正しくて周りの人たちの事をよく見てて誰に対しても優しい人。
穂乃花さんが彼氏の事をすごく大切だと思っているのも全部知っている。

『おはよう。良かった元気になって』

だから、私は決めた。
私に幼馴染なんていなかった。
私の夢はもうなくなった。最初からなかった。

穂「昨日誰かうちに来た？」

『え？、、誰も、来てないよ』

穂「そっか。彼がね、来るってLINE会ったんだけど来なかったみたいで」

穂乃花さんに嘘なんてつきたくなかった。
東京に来て初めてできた友達。
でも本当の事言うと私きっと穂乃花さんにひどいこと言っちゃう気がして。

『優しい彼だね』

そう言うと少し照れる穂乃花さん。

北斗の言う通りだ。私と穂乃花さんは全然違う。