体育祭 ページ1
6月中旬の今日。
夏の暑さも近づいてきて、雲ひとつない太陽の下で私たちは校庭に集まっていた。
その理由は……
「頑張れー!!」
「ファイティン!!!!」
「次玉入れの人集まれってさ〜」
学校行事の1つである体育祭が行われているため。
1週間前までは今日の天気予報は大雨だったのに、3日前の天気予報では快晴に変わり、今日の気温は28℃を越えていた。
クラスごとのテントの下でアユとともに校庭の真ん中で行われている競技を見ながら会話をする。
ay「午前は後綱引きと借り物競争か」
『綱引きは2年が強いらしいよ』
ay「へぇ〜。綱引き出ないけど」
『私も出ないよㅋ』
ay「あんた午後の騎馬戦と代表リレーしか出ないじゃん」
アユは借り物競争、そして2人で騎馬戦と代表リレーに出ることになっている
ほんとは騎馬戦だけで良かったんだけど代表リレー決める時に体力テストの50m走でタイムが早い順になっちゃってアユから無理やりって感じかな
男達に囲まれて今まで過ごしてきたから、体力にも運動神経にも自信はある方。
だけどこういう所でわちゃわちゃするのはあんまり得意じゃないと言うか…
SJ「よっ」
ay「お、セコム」
突然隣の空いている席に誰かが座ったと思ったら、いつもの一緒にいる人の匂いがして振り向けばファニが座って私達の会話に入ってきた。
『自分のクラス居ないでいいの?』
SJ「大丈夫」
ay「てか何出るの?」
SJ「午前は綱引きで午後は代表リレーだけ」
ay「えー、借り物競争出ないのー?」
SJ「出ないよめんどくさい」
ay「あんたみたいなイケメンが出たらちょー盛り上がるのに」
私も家に居る頭のおかしいオッパ達から聞いたからほんとかどうかは知らないけどこの学校の借り物競争は結構盛り上がるらしい。
それもそのはず、借りる物が"人"だから。
ay「あ、でもあんたは借りられる側か」
SJ「そんなの行かないよ」
ay「ま、うちのAも借りられる側かな??」
SJ「!?」
ニヤニヤしてるアユとは対象的にものすごい勢いで肩を掴んでくるファニ。
『な訳無いでしょ…ファニ、痛い。』
SJ「A、借り物競争の時どっか行こうよ」
『え〜。でもオッパ達出るらしいじゃん』
SJ「ヒョン達ならリレーでみんな見れるしいいじゃん」
『借り物競争のが楽しそう』
ay「ハハッ、諦めなさいジョンファン。」
SJ「はぁ…Aが借りられない事を願わないと」
『だからそんな事ある訳ないから』
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作者名:おもち | 作成日時:2024年3月20日 15時