金髪 ページ25
sideグルッペン
グ「お前はここにいろ。」
必死にぶんぶんと首を横にふるAに俺はそう言い放つ。
グ「負傷してるんだ。戦争にお荷物はいらん」
貴「っ、」
尚も首を縦にふろうとしないAに俺はため息をつくとAを残して小屋を出ようとする
(ちなみにAの服はすぐ近くに畳んで置かれていた)
その時
ｻﾞｼｯ
何かがブツブツと切れるような音に俺は咄嗟に振り向く
そこには、あの美しい金色に輝く髪から無造作に床に散らばっていた
グ「なっ、、お前何やってんねん！？」
咄嗟に口調が素に戻ったのは致し方ないと思ってほしい。
貴『私も行かせて！ねぇ、どれだけ時間が経ったの？？私が寝ている間に、、
皆はまだ生きてる？助けなくちゃ、私の恩人を…』ﾊﾟｯﾊﾟｯ
はらはらと涙を流しながら訴えてくるAに俺は何も言えなかった
貴『こんな、大嫌いな自分でも、生きたいと思わせてくれた恩人たちを…みんなを助けに行かないと』
あぁ、本当につくづく俺とコイツは似ている。
俺は1歩、Aに近づくといつの間にか抱きしめていた。
やっと気づいたこの気持ち、気づいてから受け入れるまでには時間はかからなかった。
だって、俺はきっと、もっと、もっと前からこいつを…
グ「俺とお前は似ているな」
貴「っ、」
グ「なぁ、もし、生き延びたら、、、Aに生きるのを手伝って欲しい。」
トントン達の増援が来るまであと数時間ほどなはずだ。それまで…
貴「……」
グ「行くぞ」
俺とAは立ち上がると一斉に森へと駆け出す。我が国の勝利をつかみに。
結果から言うとこちらの勝ちでこの戦争は幕を閉じた。
トントン達が予定通り3時間で増援を出したからだ。
トントン達がげっそりしていたのは見なかったことにしておこう。
コ「A！！」
コネシマはAを一目見るなり駆け出して抱きしめる。
コ「良かった、良かったぁ、、お前が死んだら俺…」
貴「……うっ、…ふぅ……ｸﾞｽｯ」
坂「……なんかコネシマに全部持ってかれた感が否めんのだが！？」
レ「……キヨくん？」
キ「へぇ！？ あ、いやぁ、何でもないよ」
レ「………そのマント、何処にあったん？」
キ「いや、Aが持ってたんだけどさ…はは、」
レ「…そう」
オ「……で、なに、この髪」
オスマンが突如不機嫌な声を隠しもせずにAに詰め寄る
と言ってもAには聞こえないが
オ「ちょっと来て！」
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しゃりこw(プロフ) - 蘭菊さん» 身近に居られるのですね！、私も両親が耳が不自由なので…！返信ありがとうございました。こちらこそ本当に嬉しいです！ (2017年6月3日 18時) (
レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菊(プロフ) - しゃりこwさん» そう言ってもらえるなんて感激です！一応友人にそういう方がいて『そういう方々』がどういうふうな考え方をしているのか、それを知ってもらいたくて書きました。なのでしゃりこwさんのような感想は本当に嬉しいです (2017年6月3日 17時) (レス) id: fe041c55cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃりこw(プロフ) - 初めまして、読ませていただきました。正直聲の形を元にという言葉を読んだ時差別的なものになってしまうのでは、と考えてしまいましたがそんなことは無くとても感動するお話でした。ありがとうございました (2017年6月3日 16時) (レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭菊 | 作成日時：2017年4月23日 14時
