生きたい ページ23
今自分が死んだら兄に迷惑がかかる。
こんな死に方は誰も望まない。
ならば、、ならばいっそ、人のために死にたい…
＿＿＿＿＿＿
side貴女
段々と呼吸が早くなるのがわかる
どうにか奴らをまくことが出来たが。、やはり矢に塗られていたものは即死するほどの毒というわけではなかったにしろ、
いずれは死に至るほどの猛毒だったようだ
私、頑張ったよね？
もしかしたらお父さんとお母さんに褒めてもらえるかもしれないな。
私の死は、少なからずだが役に立っただろうか？
やっと、やっと楽になれるんだ。辛かった。毎日が地獄のようだった。
でもやっと………やっと？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ち が う で しょ ？
地獄なんかじゃなかった。
辛かった。でも、私のことを理解してくれる人ともたくさん出会えた。
私はたしかに、人生で幸福を感じていたんだ！
「いたぞ！」
「追え！」
貴「……くっ」
逃げなくては、どんなに惨めでもいい。泥をすすってでも、
私は
生きたい！
生きたいんだ！！！！
ｸﾞﾗｯ
視界が歪む。もう立っていることすらできないなんて、
やっと、生きたいと思えたのに…
そこから私の意識は完全に途絶えた
＿＿＿＿＿＿
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…
「…？ なんの音だ？」
「あ？ どうせどっかの野生動物の鳴き声とかだろ？」
「………いや、これは…っ！？あれは！我々国だ！」
「なにぃ！？」
グ「…撃て！」
ﾄﾞｫﾝ！！
一斉に森に向かって放たれる戦車の砲撃はまるで敵味方など考えていないかのように粉砕してゆく
ゾ「……なあグルッペン。俺が言うのもなんやけど、、、、味方も死ぬんちゃうんアレ」
グ「大丈夫大丈夫」
兄「いや何がだよ！？お前妹が食らってたら殺すぞ！？」
グ「いや、あんなもんで死なへんってアイツは、、、なんせエーミール直々に育てたんやから。」
エ「……グルッペン、忘れているのかもしれないがAに砲撃音は聞こえない」
グ「……………」
兄「おいぃ！！！」
兄さんは俺の襟を掴むとガクガクと揺らす。おいやめろ、酔うだろ
「畜生、やりやがったぞアイツら」
「殺せ！我らの目的はただ一つ、あの総統。亡きものにするのだ！」
森の木や茂みに隠れながら発砲してくる相手にグルッペンはまるで似つかわしくない笑を浮かべる
グ「大先生、戦車の主導権はお前にやる」
大「はぇ？ マジで！？」
グ「ゾムの隊及びシャオロン、ひとらんそして俺は相手の懐に突っ込むぞ！」
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しゃりこw(プロフ) - 蘭菊さん» 身近に居られるのですね！、私も両親が耳が不自由なので…！返信ありがとうございました。こちらこそ本当に嬉しいです！ (2017年6月3日 18時) (
レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菊(プロフ) - しゃりこwさん» そう言ってもらえるなんて感激です！一応友人にそういう方がいて『そういう方々』がどういうふうな考え方をしているのか、それを知ってもらいたくて書きました。なのでしゃりこwさんのような感想は本当に嬉しいです (2017年6月3日 17時) (レス) id: fe041c55cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃりこw(プロフ) - 初めまして、読ませていただきました。正直聲の形を元にという言葉を読んだ時差別的なものになってしまうのでは、と考えてしまいましたがそんなことは無くとても感動するお話でした。ありがとうございました (2017年6月3日 16時) (レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭菊 | 作成日時：2017年4月23日 14時
