その女 ページ2
「ち、ちょっとお待ちください！陛下！！」
広い、それはもう広い広間に置かれた長方形のきらびやかな机……そこに腰掛ける九人の人影…
1人の兵士はその広間で震える体を一生懸命に抑えながら声を上げる
グ「………、聞こえなかったか？今回の戦争ではこの作戦を実行すると言ったんだ」
兵士とは違う、冷たい声が辺りを響かす。
それでも兵士が怯まなかったのは…いや、怯みはしたがそれに負けなかったのは彼が優秀な証拠だろう
「た、確かに、その作戦ならば我が国の勝利は決定的。
しかし、、、っ、国民の負担が大き過ぎます！このままでは飢餓も発生します」
その作戦に賛成はしかねない……そう兵士はやんわりとだが言うのだ。
グ「………、この作戦が実行されることはもう決定事項だ」
赤い目が兵士にこれ以上の言葉は許さないと無言で言っているようで、兵士は口をつぐんで部屋を後にする
グ「………」
「……………」
大「あ、ちょっといい？」
誰もが口を開きたくなかったこの空気を全く気にすることなく声を上げたのは大先生だった
大「実はなぁ、今日新しくうちの国に隊が結成されたんやけど、、グルちゃんどうする？」
グ「どうするも何も、戦力が増えることに損は無い。」
大「ちゃうちゃう、、一応確認せぇへんか？と思って」
大先生の言葉にグルッペンはあからさまに眉を寄せる。
グ「…今はそんな気分じゃない。」
大「そう？ じゃあ承認しとくなー」
グルッペンはその返事を聞くと黙って自室へと歩いていった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
そして夜
sideグルッペン
グ「……はぁ、……っ……ぐぅ…」
ﾊﾞｯと目が覚める。
クソッ、いつもこうだ。あいつら意外と目を合わせているだけで異常な寒気に一日悩まされる。
その時、
ギイィ
突如、扉の開く音がするのと同時に、人影がこちらに突っ込んできたのだ
グ「！！……っ、」
かろうじてそれを避けると目に写ったの月の光で輝く剣だった
自分は黙って常に持ち歩いている拳銃を向けて銃口を引こうとした_______
ﾌﾞｼｬｯ
「！！！！？？ ｯｯｯ」
ﾄﾞｻｯと人柄が倒れるのと同時に赤い鮮血が宙をまう
グ「……だれだ？」
暗くてよく見えない。
その時、タイミングよく月の光がもうひとりの人物を照らす。
月の光に照らされてキラキラと美しく輝くその髪は、10年間1度だって忘れたことは無い。
俺は黙ってその女を見下ろす
グ「………A、」
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しゃりこw(プロフ) - 蘭菊さん» 身近に居られるのですね！、私も両親が耳が不自由なので…！返信ありがとうございました。こちらこそ本当に嬉しいです！ (2017年6月3日 18時) (
レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
蘭菊(プロフ) - しゃりこwさん» そう言ってもらえるなんて感激です！一応友人にそういう方がいて『そういう方々』がどういうふうな考え方をしているのか、それを知ってもらいたくて書きました。なのでしゃりこwさんのような感想は本当に嬉しいです (2017年6月3日 17時) (レス) id: fe041c55cc (このIDを非表示/違反報告)
しゃりこw(プロフ) - 初めまして、読ませていただきました。正直聲の形を元にという言葉を読んだ時差別的なものになってしまうのでは、と考えてしまいましたがそんなことは無くとても感動するお話でした。ありがとうございました (2017年6月3日 16時) (レス) id: 6e0192e497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭菊 | 作成日時：2017年4月23日 14時
