04.これなんてミステリー? ページ4
「やっぱいおかしーいー!(ズボッ)」
「お゙わあああ!!お前!!バカ!!手ごとスマホを突っ込むな!!!無機物は消化しちゃうから!!」
「なんでお前こんな人気ねーの?!僕なんてメンバー登録までしてうのに!!!おかしいじゃん!!」
「お前マジか。なんでメンバー登録してんの?」
「お前アンチに嫌がやせでも受けてんの?!変な噂とか流されてない?!!」
「身に覚えはないけど人の話を聞かない小悪魔は頭の上にいるなあ」
消化しちゃう前にでびるのスマホをソファの上にぺっと吐き出せば、画面には俺のチャンネルが表示されていた。
五万人いれば十分だと思っていたチャンネル登録者数は今や九万人。不満なんかなく上等だと思っているだけに、頭の上で手足をばたばたさせて喚く悪魔には困るしかない。
「なーんーえー!なんえじゃー!!!」
「たかがスライムの配信に何かを期待する奇特な奴なんてそういないだろうよ。お前みたいに可愛いわけじゃなし、表情があるわけでもねーからなあ」
「ぐぎぎぎぎ」
「いででででちぎれるちぎれるヘッドロックはやめろ」
自分のことでもないのに何がそんなに不満なんだ、とされるがままになりながらでびるを宥め賺す。
不真面目だって思われてもしょうがないけど、社長にも自由にやってくれていいって言われてるし。別に上は目指してないよ俺。
「…ふぅむ。確かに、やや違和感を覚えんでもないの」
「そうですかあ?俺としては美男美女がこんだけ揃ってて敢えてスライムを選ぶ意味が分かんねえわ…」
「お前のその物の考え方も難点じゃがのう。九万人もいて伸び悩んどるのがおかしいんじゃよ。五万人を超えればコラボやら口コミやらで伸び始めるもんじゃ。」
「コラボ自体そんな機会ないし…偶にこうやってでびるや司から誘われるくらいで」
「え。でもあんた、前クロノワとのコラボ断ってなかった?」
「は?いやいや、クロノワから誘われて断れる度胸なんて俺にはねえから。」
「いやいやいや、マジだって!だって叶があんたのマネージャーにちゃんと伝えたって」
「…いや俺、マネージャーなんかいねえけど?」
「は?!」
「基本的に全部自分でやってる。」
「…じゃあ、あんたのマネージャーを名乗ってたあいつは、誰…?」
「いや知らん…そもそもウチ硬派な奴ばっかりだからそういう悪さする奴いないし…どこでそいつとやりとりしたの?」
「……会社の外だ…?!」
…多分赤の他人だなあ。
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麗奈 - 安心院さんだー?!みんなかわいい…。更新応援してます! (2021年3月14日 16時) (レス) id: 88febc3d1c (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - え、好きです…!更新されるのを楽しみに待ってます。 (2021年3月13日 12時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
少女A - この作品まじで好きです(突然の告白)更新頑張って下さい!!!! (2021年2月11日 21時) (レス) id: d50aeb0ee5 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - この作品大好きです! (2021年1月5日 15時) (レス) id: 47378f0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
らんか - 今回もめっちゃ良かったなぁ〜!!!アッキーナかわいいwずっと更新されてないかな?って気にしちゃうw (2021年1月2日 23時) (レス) id: 318e0b9fd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リム | 作成日時:2020年12月24日 14時