共演者 ページ10
その二時間後、届いたメールには黛さんとの共演が決まった事と共に、商品の詳細と、明日以降なら情報解禁していい旨が書かれていた。
それならば、と、さっそく黛さんにdiscordでメッセージを送ってみる。
『黛さんこんばんは。今いらっしゃいますか』
『こんばんは。いるよ。待って、かけるから』
『りょかい』
あ、誤字った。まぁ、いいか。
はじめましてだったあつ森の配信から度々言われていたが、私と黛さんは性格、というか、空気感の相性が良い。
ネタが尽きて長く無言になることもなければ、反対に勢い余って言葉が重なることも滅多になく、リスナーさんにも度々褒められるくらいだ。
あの後もあつ森の続きをやる度に、まぁつまりは週一で黛さんにはお付き合いいただいたので、かなり仲良くはなったと思う。
彼がどう感じているかは分からないけど、あちらからも声をかけてくれるあたり嫌われてはいないのだろうと前向きに考えることにしていた。
「もしもし呉羽さん、おつかれ」
「お疲れ様です。こんばんは」
discordで通話がかかってきて、軽く挨拶を交わす。寝起きなのか、その声がいつもよりふわふわと感じられて、思わず起きたばっかりですか？なんて言葉がこぼれた。
「どっちかって言うと今から寝るところ。今日朝かなり早くて」
言いながらくぁ、と欠伸をする彼いわく、朝の二時頃から起きているらしい。それは朝の範囲なのか？とは聞かなかった。
「じゃあ、お話また明日にしますか？」
「いや、平気。告知配信の件でしょ？」
「お察しの通り。一人ずつでもいいんでしょうけど、出来れば時間を空けないで欲しいって言われてますし、それならまとめてやった方が手間かからないじゃないですか」
「まぁ確かにね。いいよ、俺はいつでも」
「私もいつでも、と言いたいところなんですけど、出来れば十九時以前がいいです。二十時からは配信予定なので……」
すみません、と謝罪すると、謝る必要は無いでしょ、と苦笑された。
「明日、十八時からにしようか」
「そうですね。枠はそれぞれ取ります？」
「それがいいかな。いちからには俺の方から連絡しとく」
「すみません、お願いします」
詳細決まったらまた送るから、と告げた黛さんは、そのまま軽い挨拶を残して通話から消えた。相変わらず頼りになる人だ。
黛さんがさっそくURLと共にツイートを残していて、私も真似てツイートする。
痩身を確認して、ようやく今日は眠れそうだった。
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凡(プロフ) - はじめまして！！この作品が大好きで何度も何度も読み返しています。これからも活動応援しています！ (2021年8月19日 16時) (
レス) id: b829afb215 (このIDを非表示/違反報告)
莉紬(プロフ) - りあさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます。細かいところまで気にしていただいて、丁寧にかいた甲斐がありました。ぜひ、今後もお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年6月30日 13時) (レス) id: 99f03ec5b8 (このIDを非表示/違反報告)
りあ - 一気読みしました、、、！とても好きです…！作中にサンダーソニアが出てきたときは思わず声を出してしまいました…！！ (2021年6月29日 18時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
律(プロフ) - 神さん» とても嬉しいコメントありがとうございます。そう言って頂けますととても励みになります。ぜひ、最後までお付き合い頂けますと幸いです。 (2021年5月11日 22時) (レス) id: 99f03ec5b8 (このIDを非表示/違反報告)
神(プロフ) - はじめまして。数日前にこの小説を見かけ、読ませていただいたところ本当に面白くて一気に読んでしまいました。差し出がましくて申し訳ないですが、これからも更新を応援しております。 (2021年5月11日 21時) (レス) id: bf2877755d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：律 | 作成日時：2021年5月5日 0時
