友達 ページ8
ちなみに僕らのこと何歳だと思ってたんだろう。口調からして、だいぶ年下だと思ってたことは分かったけど、気になったので聞いてみた。
『……成人済みとは、思ってませんでした。』
……まあ予想は出来た。そんなもんだろうとは思っていたけれど、いざ本人の口から聞くと結構複雑。そんなに童顔ではないと思うんだけど。
少しだけ三人の間に沈黙が走り、気まずい雰囲気が流れる。別に嫌ではないけれど、なんと言えばいいのか分からない。
「……歳、近いんならタメとかでいいんじゃないすか…ね」
沈黙を破ったのは意外にも葛葉だった。緊張しているのか、桐谷さんの方を向いてはいなかったが、桐谷さんは凄く嬉しそうだった。
「い、いいの…?」
「……ッス」
ありがとう!とにこにこで返す桐谷さんと、照れか、緊張なのかは分からないけど目をそらす葛葉は、第三者の僕からしたら微笑ましいものでしかなかった。
すると、桐谷さんが僕の方を向いて、何かを期待したような目で見つめる。
「ふ…僕も大丈夫ですよ。」
「あ、ありがとう!…嬉しいな、格好いい友達が出来て。」
しみじみと、そう言うので少しだけ驚く。
一緒に過ごして思ったけど、この人はいい意味で子供みたいな人だ。ありがとうも、ごめんなさいも、今は上っ面だけのものが多いけど、彼が言うと全てに命が吹き込まれているみたいだ。
ありがとう、って言われると、彼のために何かをした自分を好きになってしまう、そんな魔法。
「あ、もしかして、友達は流石に早かった…?」
「あ、いや、と、友達、でお願い、します…」
「良かった…!よければ葛葉くんたちも敬語外してくれないかな?」
意外とぐいぐい来るな、と思ったけど、葛葉にはそれくらいが丁度いいのかもしれない。
「分かった。ありがとう、壮真…?」
「…そ…っ!?おま、さすがにそれは」
「壮真…そうやって呼ばれたの何年ぶりだろう…!」
おそるおそるそう呼んでみれば、物凄く喜ばれる。上機嫌でにっこにこな彼からは、何故かあどけなさを感じて、僕は目が合った彼に微笑んだ。
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gibyaso754(プロフ) - 名前変換できるようにして欲しいです (1月22日 8時) (
レス) @page4 id: 1e4176b142 (このIDを非表示/違反報告)
はーしーですよ。(プロフ) - その後2人が楽しく配信出来たのか気になる所！これからも応援します。 (5月9日 22時) (レス) id: 83bbff44cf (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 33さん» コメントありがとうございます！面白いなんて言っていただけてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月29日 13時) (レス) id: 96896c9c2e (このIDを非表示/違反報告)
33 - めちゃくちゃおもしろかったです!!!!!更新頑張ってください (2022年7月29日 13時) (レス) @page33 id: ce81fe4080 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 綺羅さん» コメントありがとうございます！やっとですね笑！楽しんで頂ければ幸いです！ (2022年5月25日 22時) (レス) id: 9a72bcc81d (このIDを非表示/違反報告)
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