お昼 ページ6
「あそこでお昼買ってって僕んちで食べようよ」
「ん…おけ。じゃそのあと配信するか」
「おっけーい」
2人で本社に行った帰り、ちょうどお昼時だったから近くのコンビニに寄る。
…そういえばここのコンビニは桐谷さんと会ったところだったな、なんて思った。あれから、連絡は来るものの、やっぱり休みを取るのが難しいみたいだ。
休日は難しいかもしれない、と言っていたあたり、休日も働いているんだろうか。だとしたら相当ブラックだな。
店内に入って弁当コーナーに向かう。
唐揚げ弁当、おにぎり弁当。オムライスなんかもあったけど、なんだか食べる気にならなかった。
お腹が空いているんだけど、気分じゃない、っていうか。
そんな感じで選べずにいると、葛葉が上機嫌でいちごミルクを手に戻って来た。
「かなえ、叶!期間限定のやつあった!」
見ると、葛葉の両手にはいつものいちごミルクと、期間限定のいちごミルクが。
よく見てみると、その期間限定のいちごミルクは結構美味しそうで、僕も試しに買ってみることにした。
手にいちごミルクを持って、お弁当をまた見に来ると、隣の棚のサンドイッチが目に入った。
そういえば桐谷さん、たまごサンドイッチ持ってたな
考えれば考えるほどたまごサンドイッチが食べたくなって、思わずたまごサンドイッチに手を伸ばす。
と、他の人も取ろうとしたみたいで、誰かと手が当たった。
「あ、すみません」
「あ、いえ、こちらこ、そ…」
相手が急に黙って、何かと思いその人の顔を見ると、
「あ、桐谷、さん…?」
「叶くんだよね…!良かったぁ、覚えてくれてる」
噂をすれば、というやつなのだろうか。偶然にも、桐谷さんが居た。漫画を見に行っていた葛葉も、桐谷さんを見ると物凄く驚いていた。
そして、なんだか嬉しそうな顔をしていた、気がする。
「もう本当凄い偶然だね!実は俺、今日いきなり午後休みになって、でもいきなり誘うのもどうかなーって思って連絡しなかったんだけど…」
もし今から暇なら、一緒にお昼食べてもいいかな?と控えめに聞いてくる桐谷さん。
もちろん嫌なんてことは無いけど、何て言うか、ものすごく眩しい。僕らよりも年上な筈なのに、何故か年下の後輩に見えてしまう。
葛葉に良いよね?と聞いてから、桐谷さんに、一緒に食べましょうと声をかけた。
満面の笑み、とまではいかないけど、嬉しそうに笑った桐谷さんに、何故か僕も嬉しくなった。
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gibyaso754(プロフ) - 名前変換できるようにして欲しいです (1月22日 8時) (
レス) @page4 id: 1e4176b142 (このIDを非表示/違反報告)
はーしーですよ。(プロフ) - その後2人が楽しく配信出来たのか気になる所！これからも応援します。 (5月9日 22時) (レス) id: 83bbff44cf (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 33さん» コメントありがとうございます！面白いなんて言っていただけてとても嬉しいです！更新頑張ります！ (2022年7月29日 13時) (レス) id: 96896c9c2e (このIDを非表示/違反報告)
33 - めちゃくちゃおもしろかったです!!!!!更新頑張ってください (2022年7月29日 13時) (レス) @page33 id: ce81fe4080 (このIDを非表示/違反報告)
あおりんご(プロフ) - 綺羅さん» コメントありがとうございます！やっとですね笑！楽しんで頂ければ幸いです！ (2022年5月25日 22時) (レス) id: 9a72bcc81d (このIDを非表示/違反報告)
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