RMPGの糖分ちゃん

･ ページ24

_


北人さんに告白してもらってから
なんだか、ずっとモヤモヤした気持ちが晴れなかった


レコーディングも調子悪くて、休憩もらっちゃって
お仕事に私情はさんじゃうなんて、、、


『っはぁ〜…』


自動販売機でお水を買って、横にある長椅子に座る


誰かに好いてもらえる事ってすごく嬉しいし、
幸せな事。でも、メンバーってなるとモヤモヤしてしまう。北人さんは相変わらず、いつも通りに接してくれるのに。


考えたこともなかった。
考えないようにしてた。
みんなをメンバー以外の目でみるなんて。


北人さんは私がこう思ってるのを分かってたんだろうな。だから、返事を聞かなかった。
北人さんは1人の女性として私を見てくれてたのに。
メンバーとしてしか見てません。なんて私すごく酷い。


ｶﾞｼｬﾝ


自動販売機から音がして、顔を上げると
壱馬さんが飲み物を買っていて、それを飲みながら
静かに私の隣に座った。

何も話さないから、シーンとした空気が流れる。


『何も聞かないんですか？』


やっと出たのは可愛げのない言葉。



壱「聞いたところで、話してくれるん？」




『…。なんにも、正解がわからないんです。』



そう言い始めたら止まらなくて。
ポツポツと、話してしまった。


壱「北人…。Aの良いところは誠実で真面目で何にも一生懸命なところ。でも、たまにそれが良くないこともある。」


『…？』



壱「真面目に考えすぎて、頭硬くなってるで。
もっと気抜いて考えてみ？ 」


『でも、メンバーとしてしか見れない。』


壱「Aが今悩んでるのはそこやない。
北人に対する気持ちもそうやけど、自分の気持ち。」


『私の気持ち…？』


壱「好きな人って気づいたら出来てるもんやろ？
考えて考えて、好きになれるもんやない。
メンバーだから、メンバーとは、とか考えてもなにも答え出ないやろ。もっと楽に。」


『気づいたら好きに。』


壱「そ。北人はAを1人の女性として見てくれたんやろ？だったらAもメンバーとしても、1人の人としても好きになればいいんちゃう？、それで恋愛的な好きになったら、そんときはそんときや。」



『人としても好きになる。』


壱「メンバーみんな、Aのこと人として大好きやって思ってる。Aもそー思ってくれな寂しいやろ。」



『私、ちゃんとみんなこと、人としてみる。
みんなのこと大好きだから。仕事仲間じゃなくて
ちゃんと仲間としてみる。』



壱「ん。それがいいな。」

･→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す