☆[レガムント&ハルトマン]Lifelike…？ -他人の空似- ページ16
今の下界では、この時期は＜ハロウィン＞というらしい。
記念日にかこつけて何かと群れたがる奴らの気が知れない。
だが、俺が唯一心を許す主が、
他の奴らと共に下界に降りてハロウィンを楽しむ様にと言い付けてきた。
ただの休暇では無いだろう事はすぐに分かった。
だが、何故俺まで。
周りを観察すると、皆が皆面妖な衣装やメイクを施している。
これが本当に楽しいのか？
「あれ、レガムントじゃん。」
「…ハルトマンか。お前は今回の言い付けをどう思う？」
「ただの休暇じゃないの？
それか、お菓子をあの御方に献上する為に集めてくるとか？」
「彼女がそんな事を思う訳が無いだろう。真面目に考えろ。」
奴と話す事すら面倒臭い。
「つれないねー。そんなんじゃ友達出来ないよー？」
「煩い。早く俺の前から消えろ。」
「せっかくアンタの友達になれそうなコを
見付けたのに、その言い方無くない？
ほら、あのコ。」
要らぬ世話を、と言い掛けた所で、
奴が指を差した方向を見て思わず息を呑んだ。
「な…。」
その女は、俺の良く知る彼女と瓜二つだったのだ。
「オレあのコ、結構タイプだなー。
じゃあオレがあのコと仲良くなっちゃお。おーい。」
「…！」
無意識に後を追ってしまう俺。
女が振り向いてこちらを見る。
「アンタ、バスケットからマシュマロ落としてたよ。」
そう言ってマシュマロが詰められた袋を女に手渡すハルトマン。
『あ、ありがとうございます。』
声を聞いてまた息を呑んだ。
「A…？」
彼女と同じ声…いや、空似か…？
『え…、どうして私の名前を？』
「アンタ、あの御方と同じ名前なんだ。
何か何もかもが似てるよねー。余計に気になっちゃった。」
俺の第六感が告げる。
この女性を奴から守らねばならないと。
奴から気を逸らす為に話を振る。
「A、今日はハロウィンだそうだな。
だが生憎、俺は菓子を持っていない。
島の案内も兼ねて、俺と共に菓子選びに付き合って貰いたいのだが。」
「何だ、マジなんじゃん。」
奴の声を聞かず、そして女の返事を待たずに女の手を引いた。
「ここにいる間はアンタにも負けないよ。」
そう言って奴が女のもう片方の手を握る。
女の持つバスケットが揺れ、中身が擦れる音がした。
どこにいようと、彼女に関係するものはこの手で守る。
例え奴らがいたとしても、譲る気は無い。
〜〜〜
一番難儀するのはタイトル決めだったり。
また、今回は違うアプローチを掛けてみました。
リクエストありがとうございました！
☆[クロード]Dear My Princess→←☆[おかしなユエ]ぐるぐる、あまあま。 ※百合注意
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螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» ありがとうございます！どうぞ他の作品も楽しんで下さい！ (2020年1月28日 18時) (
レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - 完結おめでとうございます！。寂しくなってしまいますが、これからも貴方様の小説を読みます！。アンデルの長編も楽しみにしてます！。それでは、またお愛しましょう！！。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
螢羅(K-Ra)(プロフ) - アメジストさん» 応援ありがとうございます！これからも楽しんで書いていきます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: b7b3ad2127 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - メッセージを見ましたが、改めまして、リクエストばかりで申し訳ありませんでした！。そして、自身で書きたいものもたくさんあったにも関わらず、リクエストを、お応えいただき、誠にありがとうございました！。これからもこの小説はもちろん、他の小説も応援してます！ (2020年1月15日 19時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
アメジスト - そうでしたか！。読んでみます！。 (2020年1月15日 7時) (レス) id: 0a7b322e74 (このIDを非表示/違反報告)
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