隣に同僚 ページ31
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暗闇の中から意識が徐々に覚醒していく日曜日
朝、か…
今日は休みだし、もう少しゆっくりしてたいな
なんていつものように瞼も開けずに微睡んでいた
アラームに睡眠を邪魔されない素敵な朝に安心感を覚えるのは毎週のこと
ベッドの暖かさも相まってしばらくの間、夢との狭間でうとうとしながら
人間 欲には勝てないよなー、ってぼーっと考えてた
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…今何時だろ
体感的に数十分ほど経った頃、ごろごろするのにも満足したし時間も気になったからぐーっと寝転んだまま伸びをした
「はあぁ〜」
脱力すれば今までのは何だったのか、すんなりと開く瞼
スマホを見ようと枕元へと体を傾ければ今更感じた違和感
「え、ここどこ…」
手を伸ばしかけたそこには、ちゃんと自分のスマホは置いてあるけど、明らかに自分のものではない景色が広がっていた
もちろんベッドも、何もかも
私のものとは全然違っていて
自分を見やれば纏っていたのは見たこともない男物のTシャツと下着だけで
何となく嫌な予感がしてバッと勢いよく振り向けば、ここの家主かと思われる人がすぐそばですやすやと気持ち良さそうに寝ていた
「?!??!」
その光景に体が固まって思わず声にならない悲鳴を上げた
何より驚いたのはその人が知ってる人だったこと
且つ、私が密かに好意を寄せていた同僚ミンユンギだったってこと
当たり前に頭の中は混乱ばっかりで
え、?致しちゃったの?これ
まさかのミンくんと致したの???
必死に昨日の記憶を手繰り寄せる
確か昨日は久しぶりにミンくんがご飯誘ってくれて…
2人きりで緊張したし嬉しかったのもあって結構飲んじゃったんだっけ
そこら辺でやめとけば?って言ってくれたけど飲んでなきゃ平静でいられなくてそれで…
……………………それで、?
どうしてもその後が思い出せなくて、その場で頭を抱える他なかった
やってしまった………
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作者名:あみゅ | 作成日時:2020年3月9日 0時