─ ページ28
・
とあるオフの日、
僕達はユンギヒョンに
会ってほしいやつがいるんだ、と面倒くさそうに言われて行きつけのお店へと行くことになった
その会ってほしい人を迎えに行って戻ってきたユンギヒョンの横には華奢な女性がいて
その人を目にした瞬間、テヒョンイヒョンが
「え!!彼女?!」
なんて失礼なことを聞いて
困ったように笑って横に首を振るその人に
ああ、ユンギヒョンのことが好きなんだなって瞬時に理解した
「幼なじみだよ、コイツがどうしてもお前らに会いたいって言うから…、まぁとりあえず座れば?」
そうやって彼女の背中にそっと手を添えて席に着くように促すユンギヒョンも、幼なじみを見る目じゃなくて
お互い何を躊躇しているのか僕には分からなかった
「えと、…はじめまして…ユンギの幼なじみやってます、Aです」
「ふ、緊張しすぎ」
テーブルに頬杖をついて、甘い笑顔を向けるユンギヒョンは今まで見たことがなかった
それからお酒も進んできて、ふとユンギヒョンがお手洗いへと席を立ったとき
待ってました、とでも言いそうなほどにニコニコしたテヒョンイヒョンがユンギヒョンの席だったAさんの隣へと移動して、彼女に耳打ちをした
その瞬間に赤くなるAさんの顔は驚きが隠せていなくて
「て、テヒョンくん?!」
どうせ、ユンギヒョンのこと好きでしょ?とか何とか聞いたんだろうな
ユンギヒョンが戻ってきた頃には2人は会話が弾んでいて
「お前の席あっちだろ」
なんて言うヒョンは不機嫌なのなんか僕でも分かるぐらいにモロ出しで
独占欲強いタイプかー
って要らない新発見に、らしくないヒョンに、僕は笑いを堪えるのに必死だった
・
ラッキーメンバー
V
86人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あみゅ | 作成日時:2020年3月9日 0時