両思いのトライアングル ページ25
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まるで自分のかのように見慣れた家に、家具の配置
シンプルで無駄のない空間は彼らしくて
不自然に見えないようにぐるりと見渡して
微塵も感じない女の子の影に、今日も安心する
よかった、まだ彼女はいないんだ
いつか訪れるであろうその瞬間に怯えながらも、こうやって毎度のように優しいユンギに甘えて彼の家におじゃまする私
彼女ができるまでは幼なじみの特権ぐらい使わせてよね
いつの日かテヒョンくんから聞いた、
「隙を見せるといいんだよ！後はー…特別感？」
っていうアドバイスを参考にして
申し訳無いながらも彼のソファに寝転がる
ほら、私人の家に行って勝手にくつろぐタイプじゃないよ、！ユンギだけだよ…！
なんてちらりとユンギを盗み見るも、私なんか興味無さそうにキッチンに立ってコーヒーを作っていて
「はあぁぁ…」
「なんだよ、」
……テヒョンくん…
多分私幼なじみだし、この方法はユンギに効いてない気がするよ…
以前に、どうしても会ってみたくてユンギに無理矢理お願いしてやっと会わせてくれたメンバーさんはやっぱりいい人たちで
お手洗いへと席を立ったユンギを見送った後、私に
「Aちゃん、ユンギヒョンのこと好きでしょ」
って耳打ちしてきたのがテヒョンくんで
私がお暇する頃には恋愛相談に乗ってくれる良き友人へとなったのだ
ただ…
私としたことが、そのときに連絡先を聞き忘れて
あれ？そういえば聞いてないよね、？
ってなったのは、すでに家に着いてしまってからで
あれからずっとテヒョンくんの連絡先がほしいと伝えてるのに頑なに教えてくれないユンギ
教えてくれないなら会わせてよ
なんて言ったところで
「あいつ忙しくてお前と会う時間つくれないんだよ」
の一点張り
テヒョンくんと同じぐらい忙しいユンギでも私に会ってるじゃん！
って密かに思ってたり
テヒョンくんに恋愛相談したいのにな…
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ラッキーメンバー
V
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作者名：あみゅ | 作成日時：2020年3月9日 0時
