In the second place. ページ5
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「え、受かったの？」
「うん、俺もびっくり。」
栗色に染め直された頭をぽりぽりとかいて甘く目尻を下げる。
まだ少し暑さの残る 九月の半ば。
「おめでとう、サイン頂戴よ」
「俺のもいる？」
「ジョンハナのは要らん」
「はは、だから気が早いって。」
「そっか。受かったんだ」
「まぁ俺たちの顔を見たらイチコロだよな」
棒のついたキャンディーに チュッとキスし、周りの女子にウィンクをするジョンハン。
まぁ確かにイケメンですけどね。自分で言うあたりなんだよね。
「いつからソウルに行くの？」
「まだ分からないけど 早めに手続きしたほうがいいって聞いたんだ。
だから もう直ぐかもね」
「寂しくなるなぁ…」
第一 彼等がいなくなってしまったら 私は多分 この先楽しい時間なんて待っていないだろう。ろくにクラスの子と関わろうとして来なかったから余計。
別に 1人でいたって痛くも痒くもないんだけど。
『おーい今日は集会があるぞ〜』
校庭に移動〜 なんて怠そうに頭を掻く先生は 私を見てため息をついた。
『A〜、頼むから校則は守ってくれ〜』
お前頭も良いし静かなんだからさ〜勿体無いぞ
そう言って教室から出て行った。
すると 降ろしていた髪が ふわっと何かに触れ 少しゾワッとした。
「ちょ、何？」
「またピアス増やしたの？A」
「大丈夫だよ。」
「なぁ、」
「おーい、何してんの早く行こうよ」
スンチョルの手に触れた髪は耳元に引っかかった｡
その髪が するりと落ちていかないのは 幾つ目か分からないピアスのせい。
彼が触れていく場所は全て熱を帯びて 息が止まりそうな程だ。
彼の瞳から 目が離せない。捕らえられ 逃げられなくなってしまうんだ。
彼の瞳は 彼の声は 愛おしくて堪らないのと同時に 大嫌いなの。
「うん、ごめん行こう」
ジョンハン、ナイスタイミングだよあんた。
たまには褒めてあげる。
スンチョルが何かを言おうとしているのは分かっていたけど
きっと私の聞きたくないことだろうから 逃げるが勝ちって奴だね。
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ひょに(プロフ) - さささ様…！待っておりました(涙)大好きです応援しております、今回も最高ですねぇ… (2020年12月24日 9時) (
レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。 - ク、クパンだとぉ！？！？もうこれは私のための作品です（違う）もう、ほんっとうに最高です！！全部の作品が神作だなんて本当に凄すぎます…これからも応援してますね\(//∇//)\ (2020年10月24日 15時) (レス) id: a653328411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さささ。
| 作成日時：2020年10月6日 23時
