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まだ空いていない校門をくぐり抜け、靴箱に入ってる針金で教室の鍵を開ける。

誰もいない学校ほど、綺麗だと感じるものはない。
沢山の思考を持った、思春期の男女が集う場所。
様々な感情が飛び交い、様々な言葉を吸収している校舎。
誰も、何もない静かな空間に立ち、様々な感情を整理する時間が好き。




「何もない空間で 朝日が昇るのを眺めるのが好き。」



一人で。




「早く、私からいなくなって欲しい」



私のそんな言葉は徐々に昇ってくる朝日に吸い込まれていった。

決まってこの時間に現れる彼に振り替えらず手を振った。





「はよ。」

「おはよう」

「なんか痩せた?」

「あ〜、最近食べてない」




最近は美味しいと思っていたご飯も全部まずくなった。
ご飯を食べればお腹の中に栄養を送ることになるから、極端に私が何も摂らなければ勝手に死んでくれるかもしれないとか考えると、食材に対する恐怖が生まれた。




「話って?」

「スンチョルが来たらしようと思ってる。」

「もう帰りたいかも」

「んだよ、久しぶりに会ったし楽しいことしようと思ったのに」

「ジョンハンなら私がそういう気分じゃないことくらい見てわかると思ったのに。」

「だからこそだろ」




今日は少し天気が良くない。
雲が厚い。灰色で空が覆われて朝日もそこまで綺麗だと思えなかった。
いつの間にか、私の感性までもが雲に覆われていたんだと思うと、心底この小さな命が恨めしい。




「早く死ねばいい」



ジョンハンは、私の言葉に構いもせずいつものキャンディを口に放り込んだ。





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ひょに(プロフ) - さささ様…!待っておりました(涙)大好きです応援しております、今回も最高ですねぇ… (2020年12月24日 9時) (レス) id: 05506812b3 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。 - ク、クパンだとぉ!?!?もうこれは私のための作品です(違う)もう、ほんっとうに最高です!!全部の作品が神作だなんて本当に凄すぎます…これからも応援してますね\(//∇//)\ (2020年10月24日 15時) (レス) id: a653328411 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さささ。 | 作成日時:2020年10月6日 23時

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