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「はぁっ、はぁっ…」
『もう、時間だね』
オフィスで事を終えた私達は
軽く息を整え ワイシャツに手をかける。
「あーあ、ヌナより良い人に出会えるかな」
『私より良い人なんて何百万もいるよ』
「それはそうかも」
『否定しなさいよ』
私の 少し控えめなグロスが
ミンギュの唇の上で光っている。
『ん、屈んで』
「なに?足りないの?」
『馬鹿言わないで、ほら』
私よりだいぶ背丈が高いミンギュの顔が
私の肩あたりに降りてきて 私はその唇を拭った。
「わ、ヌナやっぱ色気すごいや」
『…別に嬉しくないけどね』
この子ってたまに貶してるのか褒めてるのかわからなくなるんだよね。
まぁ、そんなとこがミンギュらしくて良いんだけど。
『ねぇ、ミンギュ』
「ん?」
脱いでいたジャケットに腕を通しながら
私の方を向かないミンギュ。
『 私、ちゃんとミンギュの事 好きだったと思うよ』
「なにそれ、俺が惨めになるだけなんですけど」
『 ごめん、でも聞いて。
私 ミンギュが居なかったら壊れてた。』
「……ボロボロでしたもんね」
『うん、だから、ありがとう』
少し唇を噛み締めて 泣きそうになってるの知ってるよ。ごめんね、ありがとう。
「ヌナがもし失敗して、
俺のところに戻ってきたいなんて言った時には
俺、もっと良い男になってるかもね」
そして いつもの調子で 煽ってくるミンギュに
一発パンチをかまして 二人で会議室を後にした。
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さささ。(プロフ) - みぃ。さん» みぃさん!!!ありがとうございます(´˘`*)そうなんです今回は登場人物多めで進めさせていただきました(^^)もうそんな事言ってくださるみぃさんが大好きです!!これからもよろしくお願いします(;;) (2020年7月19日 22時) (レス) id: 8a6e8d3308 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - みぃ。さん» 最後までありがとうございます(;;)嬉しいお言葉ばかりです(;;)これからもよろしくお願いします(´˘`*) (2020年7月19日 21時) (レス) id: 8a6e8d3308 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。 - さささ。さんお久しぶりです!!無事完結ですね…今回も最高すぎました…。子供のうちはこんな感情なんて芽生えなかったはずのミーニーや主人公ちゃん、うーたんやウォヌの奥さん…いやぁ、深いですね!これからも応援してます^^さささ。さんも作品も大好きです(泣) (2020年7月11日 21時) (レス) id: 5d20a0b4b9 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ。(プロフ) - If I聴きながら読ませて頂きました。最高です。なんだかすごく良い女になれた気分、そしてどんな形でも愛されるって良いなぁと感じました。ウォヌ、ハマり役ですね。これから何度も読み返しちゃうと思います。素敵な時間をありがとうございました。 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 52a129c64b (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - おりーぶおいる。さん» コメントありがとうございます(^^)そう言っていただけて嬉しいです!TWICEの新曲聞いた事ないので分かりませんが親近感が湧いていただけたようで良かったです(^^)これからもよろしくお願い致します(^^) (2020年6月13日 14時) (レス) id: 8a6e8d3308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さささ。 | 作成日時:2020年5月9日 14時