with me

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ジフン : 2人元通りなんだけどお前なんかした？




そんな通知が 休日の昼間に 携帯を震わせた。その後すぐに電話が来て 今日の夜に会うことになって。





「よ」

『ん。』




中々いいレストランのテーブルで座って携帯を見ていたジフン。

他愛もない会話をして 料理が運ばれて来た時
本題に入ろうとでもいいたげな顔をした





「お前、なんかしただろ。
なんかあの2人元通りなんだけど」

『はぁ？私のせいにしないでよ
あんたに従ってウォヌに抱かれるだけにしといたんだから、私がヘマするわけないじゃん』

「はぁ……じゃあ俺がなんかしたのか？」




料理を口に運びながら ジフンとウォヌの奥さんの話を聞いて ワインを喉に流し込んだ。






『ふぅん、あんた本当にぞっこんだね』

「まあな」

『何も、悪いとこないじゃん』





夫婦 どちらも浮気をしていれば お互い歩み寄って謝った時に 「お互い様だね」なんて言って笑って済ませるのだろうか。

それで また 仲良し夫婦 に戻るもんなのか






『既婚者って気に食わない』

「僻みか」

『だってそうじゃない？なんか腹立つ。』






いくら 遊んだって 本命がいるから 嫁がいるからって、指輪をなぞって笑えるじゃない。

俺には帰る場所がある とかふざけた事言って。


私たちは違うのに。
私は 貴方しかいないのに。





『綺麗な恋愛してみたかったな』

「はっ、もう手遅れ」

『だからしてみたかった って言ってるじゃない』




もう彼に触れる事は ないのか。
あんなにハッキリと突き放されたのは初めてだ。

だから 私には分からない。
この先どうしたらいいのかなんて、分からない






「おい、泣いてんのか？」

『ジフン、私もう誰でもいいや』




気づいた時にはもう遅くて
ジフンと 夜の街を歩く






「なあ、ほんとにいいの？」

『っ、なに今さらっ…いいから連れてってよ』





ホテルの前で 泣いてる女と それに困ってる男。
なんて滑稽な光景なんだろう。

街ゆく人がチラチラと私たちを見ていて
若い遊び盛りの 男女が 修羅場？なんて笑っている





『辛い、、助けてっ…』

「ははっ、お迎え来たぞ〜」





ジフンの言葉に 顔を上げた時には もう違う人の腕の中にいて その香りが誰かなんて 考えるまでもなかった。





「ヌナ、逃げるなら俺にしてって言った」

『っ、ミンギュ』





あぁ、どこまでもズルい女。





「ヌナ、俺が 助けてあげるから」




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