with me

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「ヌナ、じゃあさ。」

『うん』

「 こういうのは止めにする 」

『うん』

「でも、ヌナに 好きだって
伝えるのは いいでしょう？ 」




それくらい許してよね。
そう言ったミンギュは 私を離して 立ち上がる





「 交換条件 にしない？ 」





うん と頷いてもいないのに勝手に進んでいく話に頭が痛くなる。若いっていいな。なんでもかんでも 怯えずに突き進んでいく勇気があるのだから。





「 ウォヌって人から 逃げる先は 俺だけにして。

辛くなったら俺を呼んで。泣きたくなったら俺の所に来て。ウォヌって奴以外に抱かれたくなったら 俺のとこに 1番に来て。」

『……ミンギュ、自分が どういう立場になろうとしてるか分かってる？』





好きな女の 逃げ場になる。
簡単に言えば 凄く都合のいい男になる。

それを、理解して 私に 来てと言っているのなら
彼は本当に馬鹿だ




『 私のどこがそんなに良いか知らないけど、ミンギュは そんな所にいる男じゃない。
もったいなさすぎる。
あんたにはちゃんとした恋愛して欲しいわけ。』

「ちゃんとした恋愛をしようとした結果なの。
ヌナも分かってるくせに。
そんな事言うなんて意地悪だね。」

『 うん、 意地悪だから。 私を 1番にしないで。』

「それは無理だよ。俺、ヌナの事
どうしようもないくらい愛してるから。」






貴方をどうしようもないくらい
＿＿＿＿＿＿＿＿愛してしまったの.





「だからさ、ヌナ。
俺の事もちゃんと視界に入れてね？」

『 分かったよ 』





なにが 分かったよ だ。 本当は 動揺しているくせに。
つい最近まで 自分の後輩で うざったかったけどそれでも可愛かった彼が、いつの間にか私の横に居て
１つ１つ愛を零していくその顔が 妙に大人っぽくなっている事に驚いて簡単な事しか言えないくらいになっているのに。






『ミンギュ、ありがとう』

「俺、ずっと待ってますから」





酷く 心に染み付いたその言葉は
一生離れていかないと思う。

ウォヌも 私の気持ちを知って
こんなに苦しんでいただろうか。

それとも、なにも感じずに このまま俺の下で鳴いていればいいとでも思ったのだろうか。



きっと 後者だろうな。




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