with me

= ページ12

.





急いで会社に行くとそれはもう大惨事で。
綺麗好きなミンギュのデスクでさえ整理されていない状況だ。




「わっ、ヌナ昨日塩分摂りすぎた？」

『ヌナって呼ぶな』

「あ、ごめんなさいA先輩」





語尾にハートでも着きそうな勢いで見てくるから１つおでこを叩いてやると 飼い主に怒られた犬のようにシュンとするミンギュ。

そんなミンギュを見て 周りの社員は目をハートにする。いつもの事だけど それが異様に腹たって、睨みつけてやった





『さっさと作業しなよ』

「はっ、はい！」





ピリつく社内。私を呼び出した部長でさえめちゃくちゃビビってるし。


なに、私そんな怒ってる風に見える？
いや、怒ってはいるけどさ？





「先輩、怖い顔すんのやめて」

『普通の顔なんだけど。てかこっち見てないで手を動かせキムミンギュ。しばくぞ』

「ひぃ〜こっわ」




こいつとそういう関係になってから ちょっとしか経ってないけど、すごく態度が変わったと思う。
なんか、もう俺の女だろ？感。


あんたの女にはなりたくないかな。
せめて社内では しっかりしてくれないと私のバリバリキャリアウーマンのイメージが崩れるから。
ビッチな女っていうレッテルは一度ついたら剥がれるものじゃないし





デスクについて書類をまとめていると 光った携帯





ウォヌ : 来週の金曜日 待ってるから





いつもなら 前日に 短い文章で 明日な だけなのに
ほんと、貴方はずるいよね

今までだって 辛かった。なのに、今更になって 傷の深さに気付いてしまって これ以上 自分が傷ついてしまうのが怖いと思った。


彼に 触れた瞬間 私が ドロドロに溶けて無くなってしまいそうな気がして 怖くなったんだ









.

=→←=

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す