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見覚えのある背中。ウロウロと困った様子だった





WZ「A、ちゃん。」

「っわぁ!ウジオッパ…」





振り返った時に ふわっと香った花の匂いは
懐かしさを感じさせるものだった






WZ「ホシに呼ばれたの?」

「はい…でもどこか分かんなくて…」





彼女と付き合っている事は俺ら2人の内緒にしようと
言ったはずなのに

あいつは危機感というものがないのか?

なんで隠すかっていうと、まぁ
ホシがいろいろ言われて気が滅入るといけないから。
なんだかんだで俺はホシに甘いし、元気でいてほしいとか思ってる。






WZ「どこいるって?」

「えっと、練習室…」

WZ「はぁ、あいつ…」





練習室なんて鍵もかからないのに
ヒョン達が来たらどう説明するつもりだよ




WZ「行こう」

「ありがとうございます」




練習室の近くで足を止めた。





WZ「なあ」

「…はい」





振り向き、今日初めてちゃんと目が合った気がした





『お前、なに?』




初めて彼女に出会った時と全く同じ距離感で
彼女とこうしているのが初めてじゃない空気感で息を呑んだ




きっと誰にも知られていなかった感情が
また、こみ上げてくる





なぁ、A。今ならまだ間に合うか?
俺もう後悔はしたくないんだ





『あの子はAじゃない』




距離を詰めようとしていた足が止まった。
自分の声が脳内にこだまして。
我に帰るっていうのはこういうことかって実感した





「あの、」

WZ「ごめん、こっち」





彼女の青い瞳を思い出して、必死で気持ちに蓋をした




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設定タグ:SEVENTEEN , ホシ , ウジ
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(プロフ) - うわぁ、すごく…良い作品でした…語彙力が足りないのですが、最後の終わり方がとても素敵でした (2月23日 8時) (レス) @page40 id: 9dcff58a0e (このIDを非表示/違反報告)
於音###(プロフ) - 完結おめでとうございます!!感激、感動しました。あまりにも切なくて、何故ウジは記憶があるのか。それがユンギの優しさなのか試練なのか。報われない恋を2度したウジと命を救われた記憶を失ったホシ。違う意味で苦しいなと感じました。本当に素晴らしかったです。 (2022年11月11日 3時) (レス) @page39 id: 496f51af64 (このIDを非表示/違反報告)
名無し54892号(プロフ) - 最後…凄くゾワッとしました…勿論良い意味で!!物語の構成が素晴らしすぎてこんな作品中々出会えないと思います…!語彙力がなくて伝え切れませんがとにかく凄かった…!面白かった!と言うことをお伝えしたいです😂素敵な作品をありがとうございます! (2022年9月7日 22時) (レス) @page40 id: 1445cdbb12 (このIDを非表示/違反報告)
さささ。(プロフ) - うすすさん» うわ〜ありがとうございます( ; ; ) 私の作品で感動してもらえるのは本当に嬉しいです( ; ; )こちらこそありがとうございました(^^) (2020年5月22日 22時) (レス) id: 3e35ecee6b (このIDを非表示/違反報告)
うすす(プロフ) - 完結した…。最後がもう感動というか…、とにかく最高です。さささ。さんの書く物語の終わり方がぶわっっってなるのがもう本当に素晴らしいの一言に尽きます。ウジが報われないのもんん…という感じで面白かったです。素敵な作品ありがとうございました!感動した…。 (2020年5月13日 18時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さささ。 | 作成日時:2020年4月17日 21時

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