2等星が 消えた.

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WZ「消えた」




そんな事を呟いたウジは、急いで小窓を開けた。

ホシは呆然としているし
俺らは全く話の流れを掴めていない


ただ分かるのは 1人の女がこの2人を壊していったという事。
恨めしい訳じゃない。ただ少しばかり、消えてしまえばいいなんて思ったかな。
まあそれを恨んでるって世間体では言うのかも。






WN「ホシ、お前、大丈夫か」

HS「あぁ、うん平気平気」





声を掛けると全然大丈夫じゃなさそうな顔をしてる
俺らの平凡な日々を返して欲しい。
いつからかホシは、彼女に依存するようになって
そんなホシを軽蔑するような目で見ていたウジ。

その理由が1人の女性だと知った時
ただ単純に 憎い と思った






WZ「ホシ、消えたよ。 カシオペヤも、Aも」





奇妙な笑みを浮かべたウジは
目元を拭って出て行った

残されたホシは まるで俺らが見えていないかのように泣き叫んだ。





HS「俺が、殺した…また俺がAをっ！！」





呼吸の仕方を忘れたみたいに そんな事をぶつぶつと言っているからヒョンも弟達も全力で止めていた。



俺はそんな状況でありながらも 少しだけ空いている小窓を覗いている。


あぁ、消えてるな、星。


あれだけ綺麗で いつも目に見えていた星だから 消えてしまえば世間もすぐに気づくんだろう。





JN「ウォヌ、何見てるの？」

WN「ジュナ、星。」




わぁ綺麗だね。何も分かっていないジュナに お前は一生分からなくていいと思ってしまった。






【10月10日、毎日NEWSのお時間です。
本日17時頃、カシオペヤ座のうち１つの星が 完全に

＿＿＿観測不可能となりました。】






ホシが4年間、大切にしてきた日時に、
ホシが4年間、見上げ続けていた、2等星が消えた。






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