【暗殺教室】カルマ君と同じ停学明けの女の子３

湿気の時間３ ページ42

Aside

「やめなさい」




瀬尾「りっ、理事長先生！！」


理事長「ダメだよ暴力は
人の心を…今日の空模様のように荒ませる。」

瀬尾「はっ、はい…」

理事長「これで拭きなさい。
酷いことになる前で良かった。

危うくこの学校にいられなくなるところだったね









君が。」



『っ……！！！！！！』


理事長「…ああ、綾羅木さん。









また、Ａ組に遊びに来てね。」



『…っ誰が行くかよ…』


理事長「じゃあ皆さん、足元に気をつけて。
さようなら。」

果穂「は、はい！さようなら！」


荒木「人として立派だなぁ理事長先生
膝が濡れるのも気にせずにハンカチを…」

瀬尾「あの人に免じて見逃してやるよ間男。感謝しろよ」


果穂「嫉妬してつっかかってくるなんて

そんな心が醜い人とは思わなかった。


二度と視線も合わせないでね」




捨て台詞を吐いた後、ははははは、と愉快に笑いながら去っていくあいつらを、


私はただ、睨むことしかできなかった。



杉野「前原！A！へーきか！？」

前原「お前らもいたんかい…

上手いよなあの理事長、事を荒立てずかといって差別もなくさず。
絶妙に生徒を支配してる」

『…』



前原「…好きなやつなんて変わるもんだしさ、気持ちが冷めたらふりゃあいい。

俺だってそうしてる。」


岡野「中３でどんだけ達観してんのよ」


前原「けどよ…



さっきの彼女見たろ？一瞬だけ罪悪感で言い訳モードに入ったけど

その後すぐに攻撃モードに切り替わった。

【そーいやこいつＥ組だった】

【だったらなに言おうが何しようか私が正義だ。】
ってさ。

後はもう逆ギレと正当化のオンパレード。

醜いとこ恥ずかし気もなく撒き散らして

…なんかさ、悲しいし恐えよ。






ﾋﾄって皆ああなのかな。
相手が弱いと見たら…俺もああいうことしちゃうのかな…」


前原…








ぷくぅぅぅぅ




『ちょ、殺せんせー膨らんでるw』

殺せん「仕返しです！理不尽な屈辱をうけたのです！
力無き者は泣き寝入りをする所ですが…

君達には力がある。

気づかれず証拠も残さず標的(ターゲット)を仕留める
暗殺者(アサシン)の力が。



屈辱には屈辱を。
彼女達をとびっきり恥ずかしい目に合わせましょう…」





…梅雨は心もじめじめ。
でも今回ばかりは…



楽しくなりそうだ。

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