vsポプラ [キバナside] 3 ページ40
アラベスクスタジアムに到着した時には既にAはポプラさんの所まで来ていてオレ達は特別観戦席へ通された
盛り上がるスタジアムのあちこちからAの名前が飛び交う
｢A選手頑張ってー｣
｢A選手ー｣
｢Aちゃん頑張ってー｣
もうこんなにファンがついているのかとスタジアムを見回していると一段と歓声が大きくなりそれぞれの入場口からポプラさんとAが入場してくる
誰に似たのかしっかりとギャラリーに手を振ってるAに隣を見るとダンデは眉間にシワを寄せながらAを見つめている
キ｢おいダンデ顔怖いぜ?｣
ダ｢…ん……｣
キ｢Aが人気なのが気に入らないのか?
流石に過保護すぎるぞ?｣
ダ｢いや……ファンがついていることはとても良いことだ｣
キ｢じゃあなんだよ｣
いまだにムッとしたままAを見つめているダンデの肩を軽くつつくとダンデはしばらく悩んで口を開いた
ダ｢オレ達に見せてくれるAの笑顔は可愛いんだ｣
キ｢誰が惚気ろって言った?｣
真顔のダンデに殴ってやろうかと拳を握るとダンデは焦る様子もなくAを指差した
なんなんだと思いながらもAを見ていると丁度顔がしっかり見える角度になりAの笑顔に喉の奥から自分の物とは思えないほど低い声が出た
キ｢あ"………?
なんだあの顔｣
ダ｢だから言っただろ
いつものAの笑顔は可愛いと｣
普通に見たらダンデがいつもメディアに見せている笑顔と大差ない優しい笑顔だ
でも普段のAの笑顔を知ってるオレ達が見ればその顔がひきつっているのが分かる
少し無理して笑ってる
しいて言えば営業スマイルだ
気持ち悪い
ダ｢Aはまだ子供だ
あんな作り物の笑顔は似合わない｣
拳を握りながら眉間に再びシワを寄せたダンデの姿に何日か前に見たネットニュースが脳内をよぎった
{イッシュのニューチャンピオン
順調にジムバッジをゲット!
次はガラルのチャンピオンに君臨か?!}
確かそんなタイトルだった
確かに評価され期待されるのはとても誇らしいものだ
だが過度な期待は人によっちゃどんな酷評よりもキツいもんだ
ってか"イッシュのニューチャンピオン"ってなんだよあいつはAだろ!
小さな手を握り深呼吸をしているAを見ていたらいつの間にか体が勝手に動いていた
キ｢A!!｣
パッと宙に浮く紫の中の黄色がオレをとらえる
やっべぇ超キレイだ
大きく開いた瞳がゆるゆると細められAが"いつもの笑顔"で笑った
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年10月28日 10時) (
レス) @page14 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - ウールーと共にwww (2020年1月13日 1時) (レス) id: 67362f68ce (このIDを非表示/違反報告)
あーちん(プロフ) - 初めまして！小説読みました！すごく面白くてよかったです！！とくにカレーの！カレーにヤドンのしっぽに笑いました！これからも頑張ってください！(*´∀｀*) (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5fc00616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2019年11月30日 23時
