Feb.363 ページ29
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「失礼しま〜す…」
「おう!Aさんじゃね〜か」
晃牙たちの練習中にお邪魔した。一応陸斗のためのフェスでもあるし、ここは通ること間違いなしなんだけど…
「…って凛月!?」
「おい〜っす」
キーボードを練習中の凛月は手を止めて片手をこちらに降った。
「あ〜!Aさんだ〜!!」
「久しぶりですね!」
双子も元気よく手を振って駆け寄ってきた。晃牙の話によると、双子は晃牙が誘ったらしい。軽音部としてもバンドBBとしても後輩としても仲良いしね。
それにしても、エントリー用紙は、陸斗と晃牙とひなた、ゆうたの4人だったはず。なぜ、凛月が…?
「りっくんに頼まれたんだよねぇ…。「キーボードやって!」ってさ〜」
「リッチ〜じゃなきゃ嫌だって聞かなくてよ〜。結構嫌がってたけど、最終的にリッチ〜が折れたんだよな」
「うわ、まじか。弟が迷惑かけてごめんね、凛月〜!」
「別にいいよ〜。Aの企画に出演できるし、それにKnightsは落選しちゃったしね〜」
「月ぴ〜がめっちゃ悔しがってた」とケラケラ笑った凛月は「なんとしてでも参加したいらしくて曲送り付けてきたけど」と言った。なるほど、レオの曲をフェスで披露するってことなのか。
「ところで、陸斗は?」
「あっちで練習してっぞ」
晃牙が指さした方を向けば、私が来たことにも気づかないぐらい集中している陸斗がいた。その必死に練習している陸斗を見て、大きくなったなぁ…なんて感慨深くなる。
「陸斗」
そう声をかければ「え?え?なんでねーちゃんがここにいんの?」と驚いた声を発した。
「今度出る『フェス』ってAさんの企画なんだよ」
「え?ねーちゃんの!?プロデュース出来るの?レオ専属とか言ってなかったっけ」
「…まあそうだったんだけどさぁ…、プロデューサー本格的に戻ることにしたんだよ。」
ギターを持ってる姿が意外と様になっていて、思わず笑みがこぼれた。
「なに笑ってんだよっ」
「別にー?ちゃんと頑張ってるんだなーって思って。
…私だって親の反対を押し切って、プロデュース科のテストケースになったんだ。陸斗だってやりたいことをやるべきだよ。私は陸斗がやりたいと思うことを応援してるよ。当日、楽しみにしてるからね。
ねーちゃんのこと、ガッカリさせないでよ?」
目を見開いたあと、満面の笑みで笑った陸斗は、
「当たり前だろっ」
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玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» こちらこそありがとうございました!思い返してみたら、Edenあんまり出てなかったな…と思ったので今回リクエスト貰えて良かったです!これからもよろしくお願い致します! (2022年2月10日 21時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
あんスタのお豆 - ありがとうございました!どこのユニットもですけどほんとに個性強いですよね!笑笑 Eden大好きなので書いていただけたのが本当に嬉しいです!終始ジュンが可愛かった笑笑 (2022年2月10日 20時) (レス) @page12 id: b1296ee47d (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - ぶるブルブルミちゃんさん» そうだったんですね(´・・`) (2022年2月10日 20時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるブルブルミちゃん(プロフ) - 玲咲さん» 零様取りたくて、55回まわしたのに出なかったです、、 (2022年2月10日 16時) (レス) @page12 id: 33d476be95 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - ぶるブルブルミちゃんさん» コメントありがとうございます!原作のストーリーも最高でしたね!(^^) (2022年2月10日 1時) (レス) @page11 id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲咲 | 作成日時:2022年2月1日 15時