Nov.268 ページ25
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「…」
目を見開かせて驚いたレオはほんのり頬を染め、顔を背けた。
「ほんっと、そういうのずるい…。…ああ!!もう、Aのせいでさっきまで浮かんでた霊感が消えたっ!」
「!?ご、ごめん」
「そうじゃなくて!」
そう言ってレオは私を引き寄せた。一瞬でレオの胸の中。
「Aのことしか考えられなくなってる。こんなの初めてだっ!おれの霊感よりも勝ってるなんておまえは凄いなっ」
「わははっ」と笑ったレオ。夕日に照らされた顔がかっこよくて目が離せなかった。
ぼっーと見つめていれば、唇が重ねられる。軽いリップ音が響いた。
「!?」
私が驚いた瞬間に私を離して、レオは海を正面に叫んだ。
「愛してるーっっ!!わははっ」
「ほら、Aも」なんて催促されるから「レオのバカ〜!!!」と叫んでおいた。
「え!?そこは素直に言わないのかっ!」
「あっははは」
「A」
「ん?」
「おまえと出会えて本当に良かった。ありがとう」
「こちらこそ、私を好きになってくれてありがとう」
レオが私にしつこく声をかけてくれなければ、付き合うことも仲良くなることさえなかったはずだ。本当に感謝しかない。
「ところで、なんで遠出しようなんて言ったの?暇っていう理由だけじゃないでしょ?」
「…Aにはバレるか〜。まあ、なんて言うかあれだ。プロデューサー復帰のお祝いにちょっと遠くへって思って」
「…。復帰って言っても完全じゃないし…」
「それでも大きな1歩だよ。去年のおまえ、見てて辛かったもん。プロデューサー辞めた4月の頃も。私は関係ないって一点張りでさ。そんなAがまたこの世界に戻ってきたんだ。トラウマを乗り越えて、さ。
おれも完全にアイドルに、Knightsに戻れたと思ったのは返礼祭の時だし、Aもプロデューサーとして完全復帰できるくらい、気持ちを整理させるのはもう少し時間がかかってもいいんじゃないか?ゆっくり行こう」
「…」
「あと、単純にお詫びがしたくてさ。Aがまだ気持ちの整理がついてないって分かってるのに、
「…いいよ。私のためにやってくれたんでしょ。お詫びだったとしてもこうやって私が気分転換出来るように外に連れ出してくれてありがとね、レオ。」
「…あぁ」
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玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» 楽しみにしててください〜。妄想を頑張って文字に起こします…!笑 本当に早いですよね…もう12月…1年があっという間でした!笑 (2021年11月30日 13時) (レス) @page38 id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
あんスタのお豆 - よっしゃ!12月分楽しみにしてます!月日流れるの早いですね、、もう12月か(( (2021年11月30日 11時) (レス) @page38 id: 8b24582a0b (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - きこりさん» 改めまして、リクありがとうございました!大学生活ほとんど書いてなかったなぁって思ったので、ありがたかったです!これからもよろしくお願いします! (2021年11月27日 10時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
きこり(プロフ) - もう、、最高でした、、、、あんなふわふわしたお題だったのにここまで素敵なお話にしてくださるなんて、、大学生活の1面や、夢主が愛されている1面が見られてほっこりしました!ありがとうございます!! (2021年11月27日 10時) (レス) @page33 id: 0657e68793 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» 楽しんでいただけたなら良かったです!何回も読み返して下さってるんですか!?ほんっとに嬉しいです!ありがとうございます…!最後まで見守っていただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (2021年11月24日 8時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲咲 | 作成日時:2021年11月1日 15時