風の良く似合う君へ 〜新開隼人〜

遠い存在だから ページ2

「あ、Aちゃん！遅れちゃったんだけど、これ！」



A「あ、部活動報告書？了解。ありがとう」

クラスの委員長というのも大変だ。

2年生になり、少しはおとなしくしてようと思ったけど、人を惹く性格なのかも。



「キャーキャー！！」



またか…と思う。

自転車競技部だ。ここ、箱根学園は自転車競技部がとても強い。


少しアイドルのようになっているのも事実。



正直、興味はないし、取り巻きになるつもりもない。

「おはよう、A」


だが、彼は違う。


A「おはよう、塔一郎。」



同じクラスの泉田塔一郎は、仲がいい。

自転車競技部で2年でレギュラーになるくらいの実力者だが、真面目でいい奴。



泉田「すごいよね。先輩たち」

A「あぁ、アイドルみたいだよね」

泉田「アイドルか…東堂さんが聞いたら喜ぶな」

優しい君は→←プロローグ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す