今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:42,205 hit
小|中|大
10話 ページ11
夢主side
「返事、決まった?」
少し気だるそうにそう聞く先輩に
『その提案、乗ります。
付き合いましょう。』
と言えば、先輩は怪しげに笑った。
「じゃあ、先輩じゃなくて、彼方って呼んでよ。仮にも彼氏彼女なんだしさ。」
そう言って私の頬に手を添える。
『彼方...先輩。でいいですか?』
そう言って先輩のほうを向けば、顔を赤くしてそっぽを向く。
『もしかして照れてるんですか?w』
「あのなぁ、俺は本気で好きって言ったろ。
好きな女にそんな可愛いことされたらそりゃ照れる。」
と言って頭をグリグリする先輩。
からかったつもりだったのに、
本気でそんなことを言うものだから、こっちまでなんだか恥ずかしくなってくる。
『これからよろしくお願いします。彼方先輩。』
「うん、よろしくね。A。」
今日から私は彼方先輩の彼女なんだ。
取引のようなものだけど。
でも、なぜだか先輩といると、
真冬のことを少し忘れられる気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
193人がお気に入り
193人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時