護衛の困惑 ページ36
Sp｢…コネシマ様。｣
Kn「なんや。」
Sp｢近頃、早くお帰りになられますが、何かありましたか？｣
Kn｢あ？俺がいつ帰ろうとお前には関係ないやろ。｣
Sp「申し訳ございません。ただ変な食べ物をよく食べていらっしゃるので…｡」
チラリとおにぎりを目にスパルタクスが言った。単純にコネシマ直属の護衛であるからこその言葉なのだが、コネシマはその言葉に一気に機嫌が悪くなった。
Kn｢…変な食べ物なあ。…まあ、ええわ。そう思うのはしゃーないことや。スパルタクス。｣
Sp｢なんでしょうか｣
Kn「この先会うこともあるやろうし、言っておくわ。もしもAに手を出したら承知せんからな。」
聞いたことのない名にスパルタクスは疑問を浮かべる。｢その人物は…｡｣と口を開くが、何故か機嫌が悪化する気配を感じ、口を閉じる。コネシマからは明らかな威圧感があったのだ。よほど大事なお方なのか。いや、それならば自分が知らないはずは無いだろう。そう考えるスパルタクスにコネシマが「なあ。」と口を開いた。
Sp｢なんでしょうか。｣
Kn「女へのプレゼントってどんなのがええんやろうな。」
そのコネシマの言葉にスパルタクスはさらに困惑したのだった。
【その日の夕方】
バタバタと廊下をかける音と共にキッチンの扉が大きく開いた。
Kn｢A！帰ったぞ！｣
『コネシマ様。そんなに急いで帰って来られても夕飯はまだですよ。』
Kn｢ただいま！｣
『…おかえりなさい』
勢いの良いコネシマに押されてAが言うと満足そうに頷いた。その肩には紐を通された大きな木箱がかけられていた。流石に目につく木箱にAが不思議そうにするとコネシマは床にそれを下ろした。
Kn｢これな！Aへのプレゼントやで！｣
『…プレゼント？』
Kn「せや！いつも弁当作ってもらってるからな。お礼や、お礼！」
『開けてもよろしいですか？』
「もちろんに決まっとるやろ！お前のために持ってきたんやからなあ！」とコネシマが返すとAはゆっくりと箱を開け、『おお…｡』と呟き、言った。
『立派なシャケですね｡』
Kn「せやろ！何を渡せばええのか迷ったからな！俺の好きな物を渡したんや！」
満足気に言うコネシマにAはクスリと笑ったのだった。
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ayaka(プロフ) - 言わせて下さい。軍パロ好きだし、面白いし、料理についての知識も得ることができるし,,,何なんですかね？神なんですか？ (2022年8月17日 23時) (
レス) @page8 id: 2f95417bd7 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 久々にサイトを開いたということもあり、先程続編を見てきましたが…リクエストせずとも夢主ちゃんが作ってくださってましたね(*´▽｀*) これからも素敵な描写とお話を楽しみにしていますね！ (2022年7月12日 10時) (レス) id: 44a9349275 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 「料理人として」にてtnが照れたのは何でなのでしょう…？夢主ちゃんの女神の微笑みでも見れたのかな(羨ま) リクエストで、某夢の国のトロトロスクランブルエッグが好きなので、夢主ちゃんに作っていただきたいです♡あと以前のコメに同士様がいたようで微笑ましい… (2022年7月12日 10時) (レス) @page49 id: 44a9349275 (このIDを非表示/違反報告)
みもにま - 七話のハーブとはのところにローズマリーが二つある気がします！とても面白いです、頑張ってください！ (2022年2月27日 9時) (レス) @page7 id: 64af1c6a62 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - みこちと申します。素晴らしいです。私も異世界食堂のクロスオーバー小説を書いてますが、この作品は凄いです。まさにプロの作家さんのレベルですね。私は良く異世界物の飯テロ小説を読みますが、これも大好きです。応援します！ (2021年9月1日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2021年6月28日 8時
