ナポリタンの由来（2） ページ31
『えっと、もう口の周りは綺麗になりましたよ？』
Zm「ん。でも、もう一回やってや」
何がお気に召したのか。それは全く分からないが、もう一度綺麗になった口を拭く。するとパアッと笑顔をこぼした。高い身長のせいかは分からないが、失礼な言葉だけれどもゾム様のお姿が大型犬に見えてしまう。
Tn「ゾム、Aさんに迷惑かけるんじゃねえぞ。」
Zm「ええやん。なあ、A。」
『まあ。かまいませんが、料理は逃げませんからゆっくり食べてくださいね。いつでも作れますから。』
「おう！」という元気な返事を聞いていれば、しんぺい神さまが感心したように言った。
Si「こんなにうまい料理をAちゃんの世界の人は考え出しちゃうんだからすごいよねえ。」
『料理のレパートリーは無限ですから。』
美味しいものには目が無い世界だった。まあ、まずいものを食べて腹が満ちるよりも料理を楽しんだほうが精神面でも良いだろう。そんな話をしていれば、「分かったゾ！」と総統閣下が立ち上がった。
Gr「ナポリタンが現地人に驚かれる理由。答えは、そのナポリという土地には存在しない料理だからじゃないか？Aの国の人間が勝手に生み出したんだ。だから知らない食材が入っており、現地人には驚かれたんや！」
「違うか？」と確信したように言う総統閣下。そんな彼に拍手する。
『さすがは総統閣下ですね。正解ですよ。ナポリタンという料理はナポリにはありません。』
Kn「でも、さっきはイタリアの国で元々あった料理が元とか言うとらんかったか？」
『言いましたが、あくまで元であるだけですからね。こんなふうに色々具材を入れて食べては居なかったんですよ。イタリアの人々から見てみれば、これは全く別の料理です。』
Ni「なるほどな。知らない料理に自分の国名がついていた。確かに驚くはずだな。」
Ut「でも、うまいやん。俺だったら、こんなにうまい料理に自分の国の名前がついていたら嬉しいけどな。」
Em「そうですか？逆にこんなに美味しい料理が自分の国の外で作り上げられたとしたら、悲しくなりますけど…。」
Os「せやな。つまりはうちの国名がついた料理が他の国では主流になっとるんやろ？何だか複雑な気持ちめう。」
Sha「うまいからええやん。」
Ht「うん。美味しいから誇らしい気持ちだけどね。」
Rbo「Aさん。おかわり」
Zm「俺も！あと口拭いてや、A！」
「「「だからお前は食い過ぎや！！！」」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2797人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無しのみき - めっちゃご飯食べたのにお腹すいてきた… (11月6日 0時) (
レス) id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - ご飯食べたばっかなのにもうお腹が空いてくる… (8月1日 22時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
社畜 - このシリーズよんどるとどんどん料理の知識が手に入るっピ…ナポリタン問題で、🍅くナポリタンは日本料理♪なんｄ((」が頭の中に流れこんできたんはワイだけやないはずや.…それであっ、ってなったんもワイだけやないはずや… (2023年4月6日 22時) (レス) @page31 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - お腹が空くよ… (2023年2月10日 16時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - 暇な時に読むと止まらなくなる面白さが神作品すぎる……！ (2022年7月18日 7時) (レス) @page13 id: 11a0afe11b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡
| 作成日時：2021年5月16日 12時
