ナポリタン ページ29
時間は経ち、夜20:00。Aさんがカートを押しながらやってきた。異世界から召喚された彼女。話を簡単に聞くだけでも面白い世界からやってきた彼女の料理に、私たちは既に夢中だった。
『今日の夕飯はナポリタンです。』
そう言ってAさんが出したのは何だか細くて赤い料理。ベーコンやピーマンが入っており、皿の前にはフォークが置かれる。これがナポリタン。パンとは違う。
Ni「細いな。パンとはちゃうんか。」
『違いますよ。ナポリタンはスパゲッティの1種です。スパゲッティというのは、小麦粉から出来た主食で、パスタはスパゲッティの総称と言えば良いですかね。』
つまり、私が捏ねていたアレなのか。何だか少し感動する。捏ね終えた後はAさんに託したが、あの私の頑張りが形になったのだと思うと嬉しく思う。
待ちきれないとグルッペンさんが「いただきます。」をしだす。それに合わせて、私達も手を合わせる。不思議なものだ。1日に3食も食べるなんて最初は無理だと思っていた。それでも、今は食べたいという意欲が大きい。好奇心とは時として人を大きく変えるのだ。
1口、食べてみる。フォークで救いながら食べようとすれば、思いのほか食べやすい。程良いトマトの酸味にベーコンの塩っけ。そして、何よりもパスタと呼ばれる小麦粉を捏ねた物が美味しいのだ。ツルツルとした喉越しに、モチモチとした食感。パンとは違う。Aさんが作ってくれたパンも美味しかった。モチモチとしていて、ふわふわしていた。だが、このパスタはパンとは違うモチモチとした食感だ。新感覚と言えば良いのだろうか。
Em「美味しい…。」
Si「ベーコンの塩っけにトマトの酸味が合うな。」
Sha「俺、このモチモチ好きや!」
Ut「初めて食う食感やなあ。でも美味いわ」
Kn「これ、弁当にも食いたいな。鮭にも合うんちゃうか？」
Zm「A！おかわりあるか？」
次々とフォークが進んでいく。やはり、こんな美味しい物を作るなんてAさんは凄い知識を持っているのだろう。出来るなら、もっとたくさん話して学んでいきたいものだ。
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名無しのみき - めっちゃご飯食べたのにお腹すいてきた… (11月6日 0時) (
レス) id: d976c5d16a (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - ご飯食べたばっかなのにもうお腹が空いてくる… (8月1日 22時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
社畜 - このシリーズよんどるとどんどん料理の知識が手に入るっピ…ナポリタン問題で、🍅くナポリタンは日本料理♪なんｄ((」が頭の中に流れこんできたんはワイだけやないはずや.…それであっ、ってなったんもワイだけやないはずや… (2023年4月6日 22時) (レス) @page31 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
冬菜 - お腹が空くよ… (2023年2月10日 16時) (レス) @page32 id: 73572317b8 (このIDを非表示/違反報告)
九尾 - 暇な時に読むと止まらなくなる面白さが神作品すぎる……！ (2022年7月18日 7時) (レス) @page13 id: 11a0afe11b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2021年5月16日 12時
