12 ページ14
それは、とても幸せそうな映像だった。桜が咲く中で人々が笑顔を浮かべる。そんな映像。
しかし、それは最初だけだった。
国を治めていた1番の殿様が家臣によって殺された。家臣は国を自由に治める。無茶苦茶な法律を作り豊かに暮らした。全てを権力と力で治めた。
一方で、逃された息子は山奥の寺でひっそりと暮らし、やがて美しい村の娘と結婚した。そして子供が産まれる。2人の息子を持つ父となった息子は自身の父を殺した家臣を倒すべく立ち向かった。
しかし、父となった息子は殺された。
母親と息子は逃げた。海を渡り、国外へ逃れ、様々な土地を渡り歩いた。共に逃げた部下も1人、また1人と死んでいった。そんな苦しい状況だった。
そんな中、母親は重い病にかかり…やがて命を散らした。
強く生きなさい、その言葉を遺して。
兄は言った。
「僕は国に戻る。いつか迎えに来るから。」
そう言って僅かな部下を連れて、幼い弟を残して東へと下った。
幼い弟は、たった1人の部下と共にあちこちを渡り歩いた。
しかし、その部下は山賊に殺されてしまう。
孤独になってしまった時、弟は12歳だった。
それ以降、彼は東洋から渡り歩いた護衛として多くの国を眺めた。
そして3年が経った今、彼は西洋の大きな一国に王女の護衛としてついたのだった。
ｻﾞｻﾞｯ
『ふーん、こんな機能があるとはな…。』
ボソッと静かに呟く俺の前には水色の画面が残っていた。いや、何時もの画面じゃ無い。
【アルバム】のロックを解除しました。
その文字と共に写真が映し出されている。そこには、俺とグルッペンの出会い、トントンとの出会い、エーミールとの出会いなど多くの出来事が記録されていた。映像として見ることが出来るみたいだな。何だか映画の主人公にでもなった気分だ。
em「…A様？」
静かにエーミールが声を出す。不思議そうな顔をした犬達を前に俺は椅子から立った。
『…主人命令だ。グルッペン、トントン、エーミール。』
頬をあげながら命令を言う俺に、3人は深く膝を誓って言った。
「「「了解、我らが御主人様」」」
『よし！良い子だぞ、お前ら。それでこそ俺のいn…ﾊｯ!ﾊｯｸｼｭﾝ!』
tn「あぁ!もう!だから服を着てくださいと言ったでしょ？！」
そう言ってまたトントンが吠えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1674人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね！私逆ハー大好物なので嬉しいです！wrwrdの人たち全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってくださいね！ (2023年4月12日 19時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員に愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年11月1日 20時) (レス) @page33 id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - …更新無いの、悲しいです。 (2022年5月24日 22時) (レス) @page33 id: 96153f3877 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 更新お願いします (2022年2月27日 12時) (レス) @page33 id: 96153f3877 (このIDを非表示/違反報告)
. ̫ . - この作品めちゃくちゃ好きです、、、更新待ってます。 (2022年1月7日 19時) (レス) @page33 id: d0a20ce8d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡
| 作成日時：2020年3月1日 8時
