呪い子編 ページ6
『グルッペン、トントン。さっさと行くぞ』
tn「…」
gr「…さっさと拒否すればええのに…あんなクソ野郎が来るなんて…。」
『…仕方ない。嫌だが、一応は婚約者だ。』
そう言って表玄関に行くと、煩い声が聞こえてきた。
「これは…これは!我愛しのA様…!はぁ、今日も美しい…!」
『あら、フィー様。態々迎えに来なくても良かったんですのよ？私からフィー様のお屋敷に向かおうと思って居りましたのに。』
「いやいや、何を言うのですか!私は早く婚約者に会いたかったんです!当然でしょぅ？」
にやにやと気色悪い笑みを浮かべているフィーこと豚。あー、気色悪い。狂った殺人鬼を相手にするよりも嫌だな。グルッペン達を見れば、今にも愛用のダイヤの剣で切りかからんばかりだ。
一応、俺の婚約者という立場にある豚は、戦法を練る幹部の跡取り息子だ。戦争の報酬として俺の婚約者という立場を要求してきたらしい。これに親父もお袋も賛成。賢い息子が出来たと豚を可愛がり、その父親である幹部の地位も多いに上がったのだと。
馬鹿馬鹿しい、俺は結婚なんてしねぇのに。するなら巨乳美女くらいしか受け入れんからな？
豚の領土へと向かおうと車に乗ろうとする。グルッペン達も乗り込もうとすると、豚が声をあげた。
「またお前等が来るのか。A様、こいつらは必要なんでしょうか?俺と貴女の時間を邪魔するというのに」
まただ。こいつはグルッペン達を毛嫌いしている。まぁ、グルッペンは地位向上を目論む騎士団長の息子だからな。国王を目指すこいつにとって敵だがな。いや、国王にする気など微塵も無いが。
『そんな事言わないでくださいますか？私の大切な護衛なのです。それとも、フィー様は彼等の様に剣術や銃術がお出来になられて？』
そう核心の言葉を突いてやると、あっさり口をもごつかせ黙った。
とりあえずは良いが、グルッペンは剣に手をかけるな。トントンは舌打ちをするな。
☆☆
過去最高1位ありがとうございます!!コメントもありがとうございます!!☆がトントンカラーになった事を記念してリクエスト募集します!是非ください!!
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ぱぁ - Mエミ最高です…！一ヶ月に二回は読みにきてますw (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - リクエスト、お答えしてくれてありがとうございます！凄い面白かったです！続編も頑張ってください (2020年3月1日 8時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 階梯さん» 初コメありがとうございます!リクエストお受け致します!!トントン編が終わるまで暫しお待ちを!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 南雲さん» ありがとうございます!がんばります (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月13日 11時
