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俺の膝に乗って難しい資料を読む彼女とは赤ん坊の頃から共に居た。国王陛下の護衛である騎士団長が俺の親父だ。
国王陛下の護衛‥とは言っても、親父からすれば国王陛下は媚を売る相手でしか無い。陛下に媚を売る為に俺が産まれた。
そして、俺が四つになった頃A様が産まれた。初めて出会った時は驚いた。
空色の髪に混じる一束の黒髪。
きりりと光る意志の強そうな桃色の瞳。
正直に言って国王陛下とも女王陛下とも似ていない姿。
そして、それは見た目だけでは無かった。
あっさりと言葉を喋る様になった彼女の能力は異常なものだった。
何処で学んだのか、あっさりと体術を使いこなす。
難しい本を読む。
だから俺もA様に負けぬように努力をした。俺の仕える主の為に。俺が彼女の一番となるように。今でも覚えている。二年前の夕暮れ時、A様に言われた言葉。
『良いか、グルッペン。近い未来に俺は国の女王となる。きっと、それには多くの壁が立ちはだかるだろう。お前に聞く。お前は、俺に付いてくる気があるか?』
桃色の瞳を輝かせる彼女は、きっと国を変えるだろう。この馬鹿馬鹿しい汚れた王国を。きっと素晴らしい王国に。それは、10の俺でも分かった。
だから俺は答えたんだ。
「当たり前です。貴女のお姿を見た時に心から誓ったんだから。俺は貴女の剣となり、貴女の盾となる。貴女が捨てようが意地でも付いていきますから。」
その言葉にA様は笑っていた。笑って俺の名前を呼んでくれたんだ。
あぁ、貴女に名前を呼ばれ、貴女に褒められ、貴女に頭を撫でられ、貴女を抱きしめられる事が何よりもの俺の幸せんなんです。
もう俺は、ご主人以外は眼中にすら無い。
例え捨てようが貶そうが付いていきますよ?
俺は貴女の忠犬なんだから。
☆☆
いや、めっちゃ順位上がってく…。ありがとうございます他の作品も更新頑張る野手許してクレメンス…!あ、いつも通りイラスト随時募集中!
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ぱぁ - Mエミ最高です…！一ヶ月に二回は読みにきてますw (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - リクエスト、お答えしてくれてありがとうございます！凄い面白かったです！続編も頑張ってください (2020年3月1日 8時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 階梯さん» 初コメありがとうございます!リクエストお受け致します!!トントン編が終わるまで暫しお待ちを!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 南雲さん» ありがとうございます!がんばります (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月13日 11時
