存在してはならぬ子 ページ23
Side‥tn
エーミールが俺達の仲間になって1ヶ月が過ぎた。知識を欲するエーミールは基本的に書庫で本を読んでいて非常に楽しそうだ。A様はエーミールの色んな才能を見つけ出した。例えば、武器では銃も剣も苦手だが、爆弾だけは非常に楽しそうに投げていた。あと、入れる紅茶が美味いと褒めていたし、単純にエーミールが面白いと言っていた。
グルッペンも俺もエーミールとは仲良くなりA様を含め3人でエーミール…長いのでエミさんと呼んでいる彼と紅茶を飲んで時折会議をしている。
だから、仲良くなってきたからこそ話しておかなければならない。A様に協力を求めたが、そういう大切な事は自分でやれ。と怒られてしまった。まぁ、確かにそうやから仕方ないんやけど。
だから、俺はエミさんの部屋を訪れた。ノックをすると中から返事が返ってきた。ドアを開ける。
em「おや、トントンさん。どうかしたんですか？」
tn「エーミール、その…ちょっとええか？話したい大切な事があるんや。一緒に秘密部屋まで来てくれへんかな？」
そう言うと別に構いませんよ、とエミさんは椅子から立ち上がって共に来てくれた。
やってきた秘密部屋は、A様が城の古い地図を見つけ出して見つけた部屋だ。西の塔にある古い部屋。行き止まりのはずだが、ある石を触ると扉が開き中に入れるのだ。
こんなに部屋があるなら活用しないと城が可哀想だな、と楽しそうに言ったA様を今でも忘れない。部屋を綺麗に掃除して、今は書類やパソコンを置いて秘密裏の仕事場の様になっているのだ。まぁ、仕事場といっても部屋にはA様がスーツやら何やらを置いたりしているので必要無い物の隠し場所の様だ。因みにこのスーツは、A様がこっそり着て楽にしている。ドレスを着ているよりもずっと嬉しそうだし、何よりも何故か様になっている。
部屋には、天井窓が一つあって月明かりが入る仕様になって居る。月明かりは、中にある物と俺達を照らしていた。
em「トントンさん、それで話とは？」
中に入り、不思議そうに言うエミさんを前に天井窓へと向かう。
tn「なぁ、エミさん。もし、俺が人外だったらどうする？」
俺は、聞きたかった質問をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱぁ - Mエミ最高です…！一ヶ月に二回は読みにきてますw (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - リクエスト、お答えしてくれてありがとうございます！凄い面白かったです！続編も頑張ってください (2020年3月1日 8時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 階梯さん» 初コメありがとうございます!リクエストお受け致します!!トントン編が終わるまで暫しお待ちを!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 南雲さん» ありがとうございます!がんばります (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月13日 11時
