11 ページ16
壁にもたれ掛かったグルッペンの横に両手を置いて逃げられないようにする。所詮、前世で言う壁ドンとかいう状態だ。
gr「あ、A…様‥」
『何だぁ？グルッペン。』
gr「ッ…俺が一番です、か…?」
涙目で俺を見る。膝を曲げた状態だから俺よりも背は低くなって上目遣いとなる。うーん、グルッペンが女だったら押し倒したかもなのになぁ。残念ながら、野郎に興味は無い。
『グルッペン。お前は俺が世の中に誕生した頃から共に居る。そんなお前を大切に思わない訳が無いだろう。』
「でも…！！でも、エーミールを抱きしめてたんだゾ…」
『確かにそうだな、当然の事だ。』
そう言うと、またボロボロと泣き始めるグルッペンを抱きしめる。
『グルッペン。お前の主人は誰だ？』
gr「A様だゾ…?ﾋｯｸ」
『そうだ。だが、俺はトントンやエーミールの主人でもある。犬は平等に可愛がるべきだ。』
gr「……確かにそうだが…ｸﾞｽｯ、でも…なぁ、A様は俺を面倒くさいと思うだろ？嫌いになったか？」
『嫌いになってほしいのか？』
そう聞けば、必死に首を横に振る。
『そうか。なら分かっておけ、グルッペン。俺が可愛がっている犬を嫌う訳が無い。それにお前は俺の右腕の様な存在。仲間に嫉妬なんてしないで、仲良くしてやってくれ。』
な？と言えば、首を縦に振った。
gr「A様、俺が一番か？」
『全員が一番だ。だが、一番長く居るのはお前だよ。』
gr「本当に、俺の事捨てへんか？」
『俺が可愛がっている犬を捨てるはずが無いと言っただろ？そのままだ。』
トントンの時も激しく嫉妬をして、こうやって言いつけたんだ。最早慣れたもんだ。まぁ、だいぶ成長はしていたからな。きっとこのままで平気だろう。
『よし、トントン達の元へ行くぞ。』
gr「A様、手…繋いでほしいんだゾ」
仕方ない、と差し出された手を握りしめて俺とグルッペンは車へと向かった。
グルッペン♥1800
☆☆
明らかにグルさんのメンヘラヤンデレ感。まぁ、徐々に治るって事で…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぱぁ - Mエミ最高です…！一ヶ月に二回は読みにきてますw (2020年8月19日 15時) (
レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - リクエスト、お答えしてくれてありがとうございます！凄い面白かったです！続編も頑張ってください (2020年3月1日 8時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
階梯(プロフ) - 鏡さん» ありがとうございます！楽しみにしてます！ (2020年2月25日 6時) (レス) id: 98e981bcd0 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 階梯さん» 初コメありがとうございます!リクエストお受け致します!!トントン編が終わるまで暫しお待ちを!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - 南雲さん» ありがとうございます!がんばります (2020年2月24日 21時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鏡
| 作成日時：2020年2月13日 11時
