その人 ページ3
Side:tn
平和の王国リブリア。
魔法動物も魔獣も人間も平等に暮らすその王国に建つ城で、俺は急いで其処へ向かっていた。
この国に来てから10年。俺達は既に16になっていた。兵士としての訓練を幾らか受け、その人の護衛として名前を馳せていた。
その人の事を尊敬し、敬愛し、この命にかえても護りきる。
そう赤いマフラーと赤く光るブローチを頂いた時にこの胸に誓った。
だが、だからこそ…!
一際大きな白いドアをノックする。すると、中から返事が返ってきた。礼をして中に入れば数年前初めて入ったあの時と同様に…いや、それよりも酷く高く積み上げられた本の山が目の前にあった。人が通れる隙間など少しもない。
俺は溜息をついて呪文を唱えた。するとふわふわと本が棚へと戻って行く。
そんな中から彼女が現れる。
ふわふわと一つに結んだ白髪が一束混じった黒髪に白すぎない健康的な肌。
だが、他国の姫や王女とは違うのは白い軍服。普通ドレスを着るにも関わらず彼女の着ているのは軍服だった。菱形のネックレスがゆっくりと揺れ、彼女が此方を見た。
今の目は赤色と緑色だった。
『どうしたんだ、トントン。そんなに急いで』
椅子に座って足を組む俺達の主A様が上機嫌そうに言う。俺は再び溜息をついて、彼女の前に立った。
tn「どうした、ではないんですが？密猟者をまた捕まえましたよね？しかも夜中に人魚の密猟者を。」
『だって…人魚を密猟して売ろうとしてたんだぞ？法律で違反にも関わらず、だ。』
tn「ですが、危ない事はしないで下さいと何十回何百回と言いましたよね？加えてこの時期の人魚は『魔法動物大辞典Ｐ527第三章海に住む魔法動物人魚について』……。」
『人魚又の名はマーメイドと言う。上半身は人間で下半身は魚。全てが魚のシャーマンとは別種族で魔獣。言語理解を可能とするらしいと研究結果があるが、彼ら独自の言葉を喋る事が多い。』
危ないんです。と言おうとした俺の言葉を遮ってそう言ったA様は明らかに自慢気で解説していく。そして、次の言葉を発した。
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まっくろしろすけ - 大学入試頑張ってくださいね！（もう入試終わったんかな？）いつもお疲れ様です！ (7月31日 16時) (
レス) @page22 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - チェリーさん» は!ご指摘通りでした!すみません、ありがとうございます (2020年3月19日 11時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！この作品が大好きです！１つ気になったのですが、「無能の気持ち」のzmさんのセリフであろう所の表記がhtさんになってませんか…？違っていたらすみません！ (2020年3月18日 16時) (レス) id: 0f872fb85d (このIDを非表示/違反報告)
甘崎薇詩(プロフ) - やばい､めちゃくちゃスコい (2020年2月14日 21時) (レス) id: a6ed88efd3 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - いつもお疲れ様です。幸福の王女大好きです！更新 頑張ってくださいね！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2019年11月21日 18時
