何よりも大切な ページ6
Side…em
tn「ともかく、A様は王女なんですからもう少し自身の立場を考えてですね…聞いてますか？」
先程からトントンの説教を聞きながら紅茶を飲むA様。怒られてる本人は、のんびりとそれを聞き流している。流石にこのままだとお茶会が説教になると思い、私は口を挟んだ。
em「トントンさん、説教もそこら辺にして紅茶を飲みましょう。冷めてしまいますよ。」
tn「ぐっ、はぁ…紅茶とエミさんに免じてこの話はまた今度にしますが脱走はやめてくださいね。」
『ん〜。それよりもトントン、オスマン。私が捕まえた密猟者達だが何か変わった事はあったか？』
そう言ってマカロンを美味しそうに口に運ぶA様。確実に話をそらしてる御姿は昔から変わりのない。
私達が来てから10年と少し。私は本に囲まれながら城に住んでいる。A様の護衛という事にはなっているが、私はゾムさんやコネシマさん達の様に護衛としての能力は長けていなかった。
まだ城に来たばかりの私は捨てられるのかと不安になった事があったが、A様がそんな事をする事無かった。
人には人の長所と短所がある。そう言って、私に本を進めてくれた。本を読み進め、あらゆる事を学んだ。A様も本や文献が好きでお互いに色々な本を薦めあった。
初めて飲んだ紅茶を学び、美味しい入れ方を学んだ。今、私達が使ってるティーカップも私が紅茶を入れる時に使ったティーポットも、A様からあの時頂いた物で毎日の様に使ってる。
私にとって、何よりもの宝物はA様から頂いたティーポットとティーカップのセットとA様の護衛の証であるループタイ。
そして、何よりも大切な時間はA様との本を読む時間と、A様とのお茶会。
何よりも大切なのは、仲間達とA様。
あぁ、こうしてみれば私の世界には絶対に貴女が居るんですね。
そう思うと思わず口角が上がってしまう。私はそれを隠す様にポットを持ちA様の元へ席を立った。
em「A様、紅茶のおかわりはいかかですか？」
『あぁ、入れてくれ。今日の紅茶も美味しいよ。エーミール。』
em「当然ですよ。なんせ、私が毎日一番美味しい紅茶を入れてるんですから。」
そう言ってトポトポとA様のティーカップへと紅茶を注いだ。
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まっくろしろすけ - 大学入試頑張ってくださいね！（もう入試終わったんかな？）いつもお疲れ様です！ (7月31日 16時) (
レス) @page22 id: 017cec3e53 (このIDを非表示/違反報告)
鏡(プロフ) - チェリーさん» は!ご指摘通りでした!すみません、ありがとうございます (2020年3月19日 11時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいてます！この作品が大好きです！１つ気になったのですが、「無能の気持ち」のzmさんのセリフであろう所の表記がhtさんになってませんか…？違っていたらすみません！ (2020年3月18日 16時) (レス) id: 0f872fb85d (このIDを非表示/違反報告)
甘崎薇詩(プロフ) - やばい､めちゃくちゃスコい (2020年2月14日 21時) (レス) id: a6ed88efd3 (このIDを非表示/違反報告)
ミオ - いつもお疲れ様です。幸福の王女大好きです！更新 頑張ってくださいね！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 4083773df2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鏡
| 作成日時：2019年11月21日 18時
