幸福の王女は、我々を助けた。

創造竜（そして、イラスト頂いた!） ページ23

『……これが、暗黒時代の終わり、そしてリブリアの始まりだ。』

最後に空中に現れた王国の挿絵を撫でる。魔法が故に私の手を掠めるが、胸に温かく悲しい何かが流れるのは確かだ。

ht「A様、創造竜って何ですか…？」

ひとらんが言う。そういや、説明して無かったと本を取り出す。

『創造竜っていうのは、この世界を創ったとされる竜の事だ。』

空中に虹の様に輝く竜の挿絵が浮かぶと、皆が歓声をあげる。

ut「…綺麗やなぁ」

『大地と風、水と炎、そして光と闇の対なる力達をこの世界に与え、世界を創った唯一無二の存在。リブリアを建てた勇者はその創造竜から血を分け与えられた存在とされてるんだ。』

ci「血を…？どういう事なんですか？」

不思議そうな顔をするチーノのに頭を撫で、幼い頃母上と父上に聞いた話をする。

『【勇者、勇ましく優しき心持つ青年なり。魔法動物も魔物も魔法獣も心開く不思議なる力を持ちし彼の者は、創造竜すらも愛す者なり。満月の夜に聖なる歌歌えば創造竜現れ共に時を過ごする。勇者、創造竜から真なる王と告げられ血を分け与えられる。勇者、瞳が美しく輝き全ての色を持つ者となる。】簡単に言えば、勇者は創造竜からも愛され、その力が混じる血を与えられて王になったんだね。そして、魔王を封じて今のリブリアを建てた。』

pe「A様や国王様の目は、その血の力が表れてるって事ですか？」

『そうだ。代々産まれてくる王の目の色は違う。父上は、赤と緑だったろ？父上から聞いたら父上が愛されてるのは炎と大地なんだって。だから、その二つの魔法は父上が得意とする魔法だし父上が産まれてから大地の恵みと鍛冶は大変上手くいってるんだ。今は亡き爺様の時は水と風からの恵みが豊富だった。』

rb「だから、A様は幸福の印なんか」

『そういう事。まぁ、加護に頼り過ぎず夢を叶えるつもりだが皆が嬉しそうなら良いんだ。さ、次の場所を紹介するよ。』

そう言って本を閉じた。

☆☆ 【イラスト紹介〜!!!!】

ARATAさんよりいただきました!


赤と黒のオッドアイですね!!!めっちゃ可愛いです!ＡＲＡＴＡさんは何時も駄作者の小説の絵を描いてくれるのでめっちゃ嬉しいです‼その画力寄越ｓ⊂( ･∀･)彡ｶﾞｯ☆`Дﾟ)

本当に素敵なイラストありがとうです！！

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