検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:325,263 hit

護衛の使命と城下町の人々 ページ19

Side…tn

昨日、A様に助けられてからは、あっという間に夜を越えた。

皇后様からも国王様からも護衛としての使命をきちんと授かった。お二人は優しい方で、A様の事をよろしく頼むと頭を下げられたのは大変驚いた。

特に皇后様からは、「Aの事を貴方達の手で、しっかりとした王女にしてください。」
と謎の使命を頂いた。


今は、にこにこと笑いながらA様は城下町の人々と話していた。

俺達が居た国の王女や王子といえばワガママで強欲な性格だった。だけど彼女は違う。人を従える力があると俺は思った。グルさんも彼女に従った。あの、人の言う事を聞かず突拍子もない事を言うグルさんが、だ。

彼女なら大丈夫だと思った。

彼女なら、無謀な夢も叶えてしまうと思った。


そんな中、後ろに固まっていた俺達を見た城下町の人々が不思議そうな顔をして俺達を見た。それに気づいたA様が笑顔で言った。

『彼らは私の護衛なんだ。これから、一緒に居る事が殆どだろうから何かあったら頼むね。』

そう言うと、城下町の人々が歓声をあげて詰め寄る。

「A様がようやく護衛をつけて下さった!」

「本当!しかも、年は?いくつ?」

em「えっと…7…です…」

「同じ年よ!!A様がようやく男の子を護衛に!!!」

「私達の心配も軽減されるぞ!!!」

「今日は、我が家で赤飯を炊こう!!!」

あちこちから、これを持ってけ!と野菜やら肉やらが飛んでくる。………えぇ…?


tn「A様、今まで何をしてたんですか」

『何って…父上と一緒に魔獣の森を彷徨いたりとか、父上から教えてもらった抜け道使って城下町に来たりとか?』

「いや、何しとんですか?!てか、国王陛下?!」

そういえば、昨日もA様が『夜中に連れさらわれた』とかって…あぁ、そういうことか

「「今後A様をよろしく頼むね!!」」


どうやら、この国は国民が心配するくらいに王女様が王女様してないようだ。

俺の中にA様をきちんとした王女様にする事も使命に入れておく事にした。

国立図書館リベル→←王女と城下町



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (283 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
913人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 雪鈴さん» ありがとうございます!第二章も楽しみにしててください! (2019年11月18日 15時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
雪鈴(プロフ) - 第一部完結おめでとうございます!!第二部も無理をせず頑張って下さい!!楽しみにしてます☆ (2019年11月18日 12時) (レス) id: 19448fa7ba (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 怜さん» 父上はイケメンッス (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)
- いや、父上かっこよすぎやしませんかねぇ (2019年11月6日 19時) (レス) id: 1134e207d6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あめさんさん» 笑ピクリュウのよっこら様のイラストメーカーを使いました!!うますぎますよね! (2019年11月6日 17時) (レス) id: 8609e55ade (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年10月26日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。