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「俺たちは何度も思った。ここにルアナさんがいれば——そうすれば何か変わったかもしれねぇ。誰か救えたかもしれねぇ…！……これからを考えたらこの島に必要なのは、『戦場の女神』だろ——」
「いや、…母ちゃんだ」
頷きかけたミカサを遮ったのはコニーだ。
「ラガコ村の母ちゃんに食わせる。…いいな」
そう言い切ったコニーにすかさずアルミンが仲裁に入る。
「ジークの話によるとその子は戦士候補生で、ライナーら戦士隊の弟分だ。彼らと親しいその子を僕たちが殺すとなれば、ライナーら車力の巨人と新たな戦いを生むことになる。もうマーレが滅ぶのなら、これ以上ライナーたちと殺し合いを繰り返すことはないんだ。だから——」
「俺の母ちゃんはどうでもいいってことか？」
「っ、そういうわけじゃ…っ」
人は譲れないことになると、冷静さを欠く。微かに見えた母親を元に戻せるかもしれないという希望を否定され、コニーは勢い任せにアルミンの胸ぐらを掴んだ。
「俺がどう思ってあの母ちゃんがいる村に帰り続けたか、お前にはわかんねぇってのかよ！…お前だってベルトルト食ったからよみがえったんだろうがっ。ルアナさんの両足奪って生き返ったんだろうが…っ！母ちゃん生き返らせるのを止めんなよ！！」
言葉はどうであれ、コニーの言うことは真実だ。故にアルミンは言葉に詰まり、何も言い返せなかった。が、タイミング悪く獲物を失った巨人が突進してきた。
四人の元へまっしぐらに飛びかかってきた巨人。それを避けようと身を翻したせいで、ジャンの腕から少年兵が離れてしまった。それを見逃さなかったコニーは考えるよりも先に少年兵を抱えあげ、そのまま立体機動で飛び去った。
「コニー！！」
「っ………」
それぞれが巨人から距離を取ったことで、互いの間にも距離があり、ジャンたちはコニーを見送るほかなかった。だがコニーを追えない理由はそれだけではなかった。
「後だ！マズいぞ…。巨人をなんとかしねぇと」
すぐに立ち上がった三人は各々ブレードを引き出し、顔を顰めた。
「この島に壁は、もうねぇんだぞ…っ」
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なぎさ(プロフ) - 何回も見返すほど大好きです！！更新楽しみにしてます！ (11月21日 13時) (
レス) @page33 id: 548ee16a42 (このIDを非表示/違反報告)
春花(プロフ) - こちらのシリーズとっても大好きでいつも更新を楽しみにしてます‼︎完結まで頑張ってください、完結まで応援させてください‼︎ (11月5日 16時) (レス) id: 27efe983cc (このIDを非表示/違反報告)
ああ - このシリーズ大好きですっ (10月11日 23時) (レス) @page11 id: 951a2a07c6 (このIDを非表示/違反報告)
愛 - ずっと応援します‼︎大好きです！ (10月10日 15時) (レス) @page11 id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
おむすび(プロフ) - このシリーズマジで面白くて大好きです！更新頑張ってください！応援してます！ (8月9日 21時) (レス) @page1 id: 5b99419290 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年8月2日 9時
