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「悪かったな、コルト。お前をダシにしちまって」
「いえ、素晴らしかったです。エルディア人がマーレ軍元帥に意見を通すなんて」
会議を終え、ジークはコルトを連れていつもの場所へ向かう。火をつけたタバコを口に咥え、テラスに干されているシーツを暖簾のようにめくって奥へ進むと見慣れた金髪が揺れているのが目に入った。
「やっぱりここにいた。お待たせ、ルアナちゃん」
「……だからその呼び方はやめて」
横目で振り返った彼女は怪訝そうな目でジークを一瞥した。
「相変わらずの仏頂面だなあ」と笑ってあしらうジークの隣で、コルトが露骨に顔を顰める。
彼女がパラディ島の悪魔であることは軍の人間ならば誰もが知っている。そのくせ類まれな身体能力とジーク譲りの巨人の力を持ち合わせており、此度の戦争では一躍を買った。
先程の会議でもあったように、悪魔のくせして獣や鎧と肩を並べる主力戦体と評されている彼女の存在は、コルトをはじめとする戦士候補生にとっては非常に認め難い存在なのだ。
そんなコルトの厭悪の目線を彼女は特に気にする素振りもなく、再び海の方へ顔を戻す。
彼女はどれだけ罵声を浴びせられても嫌悪の目を向けられても、何をされても平然と佇んでいるだけなので、コルトは余計気に入らない。
その上、戦士長であるジークや副隊長のライナーが彼女の能力値を認めているだけに、島の悪魔に負けた気がしてならないのだ。
コルトは彼女から離れたところで立ち止まった。
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あんこもち(プロフ) - 無名さん» コメントありがとうございます。確かにマーレ急襲時にはスカーフを巻いていませんが、リヴァイはやはり通常時にはスカーフを巻いていることが多いのでそのように表現しております。分かりにくく申し訳ございません。 (11月19日 11時) (
レス) @page35 id: d1838a7b16 (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 854年のリヴァイさんは最初の方だけスカーフをしていなかったと思いますが... (11月19日 0時) (レス) @page35 id: 633d257dbd (このIDを非表示/違反報告)
愛 - 最高スギィ！もう毎朝学校行く前に読ませて貰ってます‼︎これからも頑張って下さい応援してます❤️ (5月15日 2時) (レス) id: 0f2e86f85b (このIDを非表示/違反報告)
んご - めっちゃ最高です！更新頑張ってください！！ (4月30日 7時) (レス) @page6 id: 2dc34b573e (このIDを非表示/違反報告)
高橋 - 頑張ってください！ (2023年4月1日 23時) (レス) id: 2973651174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2023年3月22日 16時
