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小一時間後、団長室から出てきたルアナは一枚の紙を手に兵舎を歩いていた。途中遭遇した探している人物の副官に彼女の居場所を聞き、街へ降りる。
すっかり日が傾き、月が空を支配し始めた頃、ルアナが歩く道の先から見覚えのある凸凹のシルエットが4人分、こちらに向かって歩いているのが見えた。
ルアナは足を止め、近くの建物の壁に寄りかかる。
しばらくして、彼らがルアナの存在に気づき、少し離れたところで足を止めた。
「副団長、こんなところでどうしたんすか」
そのうちの一人、オルオが舌足らずにそう声をかける。どうやらまた舌を噛んだようだ。
ルアナはその問いかけには答えず、ゆっくりと身体を起こして彼らの真正面に立った。そして胸元から一枚の紙を取り出し、探していた張本人に差し出した。
「エルヴィンに掛け合ったわ。……ゴーよ」
「っ、！」
ハンジが目を見開いてルアナを見つめ返す。
その紙は巨人捕獲作戦の許可書で、エルヴィンとルアナの署名が入っていた。正式にハンジの考案した巨人捕獲作戦が認められたのだ。
「言っておくけど、作戦の責任者はハンジだからね。失敗はなしよ」
言い合いになった気まずさからしかめっ面でそう言ったルアナに対し、ハンジの口角はゆっくりと上がっていった。
そして「……〜〜いーやっほ〜い！！」と歓喜の声を上げてルアナに抱きついた。
「ありがとうルアナ！やっぱり君なら分かってくれると思ってたよぉ〜」
「つ、都合いいんだから…！」
そして20日後、ハンジはリヴァイ率いる特別作戦班の協力を得て、ウォール・マリア陥落以後初となる巨人の捕獲に成功した。
その際、ハンジの考案した新たな捕縛方法が採用され、一人の犠牲も出すことはなかった。
「あの時はほんとごめんね〜、ルアナ」
「一応ちょっと傷ついたんだからねっ。………私も悪かったわ」
そしてルアナとハンジの、最初で最後の喧嘩となった本一件も無事仲直りで着地した。
「よし！打ち上げだ〜！」
「おいクソメガネ、報告書がまだだろうが」
「そんなのとっくに出したって〜。さっ、ルアナ行こ！」
「ほんと、こういう時だけは仕事速いんだから……」
「チッ」
一件落着――？
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ミカ(プロフ) - 結婚おめでとう！！！ (2022年6月13日 1時) (
レス) @page3 id: 890192da02 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - やっと婚約〜〜〜(T^T)ここまで長かったね。嬉しいよリヴァイ(T^T) (2022年6月13日 0時) (レス) @page3 id: 82ac895d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2022年6月12日 8時
