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「ルアナっ」
「ん？別にもう怒ってないわよ？ちょっと面白がっただけ――」
「これ。君も協力してくれないか」
ハンジが勢いのままに提案書を突き出すと、ルアナは驚いたように目をパチクリとさせた。不思議そうに内容を流し読むルアナの顔は、分かりやすく曇っていく。
「っ、これは……」
「エルヴィンの奴、まともに話も聞いてくれないんだ。これは必要で大事なことだってのに！だからさ、ルアナからも説得してほしい。そうしたら少しは考えてくれる気に――」
「ハンジ。」
ハンジが早口で感情のままにまくし立てるのを遮ったルアナの声は硬い。いつもの朗らかなものではなく、戦場で聞くあの声色だ。
ハンジは思わず押し黙った。
「悪いけど、これに関しては私もエルヴィンと同意見よ」
「なっ――！」
「あまりにも非現実的すぎる」
そう言ったルアナは鋭く提案書をハンジの胸元に突き返した。
そのまま背を向けて歩いていくルアナの背中に、ハンジの胸に再び沸々と込み上がるものがあった。
エルヴィンに続けてルアナにも同じように突き返され、もう我慢の限界だった。
「君までそんなだったなんてね」
「っ、…何？」
ルアナがピクリとこめかみをひくつかせて再びハンジを振り向く。
ハンジの眉間に深いしわが寄った。
「君がそんな分からずやだなんて思わなかったよ」
「っ、なによ」
「無知だから人類は巨人に勝てない！それなら奴らを知るまでだ！そんな簡単なことも分からないなんて、」
もう止められなかった。
「こんの、分からずや！！」
「なっ、！」
ハンジはそう叫ぶと、ずんずんとルアナを追い越していった。苛立ちと怒りでどうにかなりそうだ。
すぐに言い過ぎたと思ったが、言ってしまった以上取り返しはつかない。ハンジは一切ルアナの方を振り返ることなく、怒りに任せて地を踏みつけながら隊列へ向かった。
一方、そこに取り残されたのは唖然としてハンジの背中を見送るルアナと恐る恐る彼女たちを交互に見るモブリット。
彼はハッとしたかと思うと、ルアナに勢いよく頭を下げてからハンジの後を追っていく。
一人取り残されたルアナの脳裏では、ハンジに言われた「分からずや！」が反芻していた。
「っ、何よ………」
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ミカ(プロフ) - 結婚おめでとう！！！ (2022年6月13日 1時) (
レス) @page3 id: 890192da02 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - やっと婚約〜〜〜(T^T)ここまで長かったね。嬉しいよリヴァイ(T^T) (2022年6月13日 0時) (レス) @page3 id: 82ac895d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2022年6月12日 8時
