side story��-1 ページ12
【モブリットの意外な特技】
リハビリも佳境を迎えたある日。ルアナが自室でユーリに渡された僅かな書類を片していると、コンコンと控えめに扉が音を立てた。
「モブリット・バーナーです。副団長、よろしいですか？」
「どうぞー」
ハンジの副官モブリットが訪ねてきた。丁寧に「失礼します」と入ってきたモブリットが書類の束を申し訳なさそうにルアナに差し出した。
「休養中に申し訳ありません。ハンジ分隊長からこちらを副団長に確認してほしいと……」
「構わないよ。それにしても珍しいね、モブリットが持ってくるなんて」
書類を受け取りながらルアナがモブリットを見上げてそう言った。
というのも、ハンジは何かと理由をつけてルアナの執務室にやってくるため、こうした書類提出などは必ずと言っていいほど自分で持ってくるのだ。
大抵幹部クラスの人間は部下に頼んで自分は執務室から出ないことがほとんどだ。リヴァイやエルヴィンも、それからルアナもだ。
ただハンジは、まあ大方目的は雑談の口実なのだろうが、いつも「やぁルアナ、書類出しに来たよ〜」なんてまるで休暇中かのようなテンションでやって来るので、こうしてモブリットが副団長室にやって来るのは稀だった。
「どうも雷槍のことで手が離せないようで…」
「はぁ…、ハンジの実験好きも考えものね」
ちゃんと休憩を取れているのかと聞くと分かりやすく顔を曇らせるモブリット。やっぱりね、とさほど驚かない様子のルアナだったが、恐らくモブリットも散々言っている上でハンジが聞いていないのだろう。
軽く「ちゃんと休めって伝えておいて」とモブリットに伝え、手元の書類に目線を落とした。
「それにしてもモブリットにこんな才もあったなんてねぇ…。」
感心したように息をつくルアナの目線の先には、あのロッド・レイスの似顔絵。この前ハンジの執務室へお邪魔した時、モブリットが描いたというあの絵だ。
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ミカ(プロフ) - 結婚おめでとう！！！ (2022年6月13日 1時) (
レス) @page3 id: 890192da02 (このIDを非表示/違反報告)
chi(プロフ) - やっと婚約〜〜〜(T^T)ここまで長かったね。嬉しいよリヴァイ(T^T) (2022年6月13日 0時) (レス) @page3 id: 82ac895d5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこもち
| 作成日時：2022年6月12日 8時
