惚れたら負け☆Final【緑】２

∞５５ 忠義さいど ページ10

俺も一緒に正座させられて


ママの怖〜いお説教を受ける




A「誰が怖いって？」


忠義「すんません…」




怒らしてもうた




A「ほんとに、落ち着きなさい」


「「はい……」」


A「私たちがお風呂から出るまでに、洗濯物畳みなおしておいて」


「「はい……」」


A「実優〜、お風呂行くよ〜」


実優「はーい」




Aと実優が仲良く手を繋いで


リビングを出たのを確認して


忠明と顔を見合わせて、にやり。




忠明「おこらしてもーたっ」ﾃﾍｯ


忠義「ほんまやな」ｸｽｸｽ




ほんま、さすが俺の息子や





忠義「洗濯物畳み直すで」


忠明「もっとままおこらせたらこわい！」


忠義「明日のお弁当なしとか言われたら泣くわ」


忠明「え、ぜったいいやや！」


忠義「きれ〜に畳むで？」


忠明「おん！」




ピッピっと服の端と端をきちんとあわせて


忠明と畳み直す



お風呂から上がったAに


無事OKをもらって


俺たちもお風呂に入る




リビングで忠明の髪を乾かすと


忠明はくすぐったそうに笑う




忠義「はい、乾いた」


忠明「ぱぱ、ありがとー」


忠義「ん。もう遅いから寝？」


忠明「はーい。おへやまで、ん」


忠義「も〜、あまえんぼうやな」ｷｭｯ




忠明が差し出したちっちゃな手を握って


階段を上がって一緒に部屋に入る



布団に忠明を入れて


ぽんぽんとお腹を優しく叩く




忠明「ぱぱ、」


忠義「ん？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


忠明「おやすみのひ、こうえんいきたい」


忠義「ええよ。キャッチボールしよっか」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


忠明「おん！」


忠義「ふふ。それまでええ子にするんやで？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ


忠明「ぱぱもな」


忠義「ふはっ。そやな」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ




おやすみ、って言うと


すぐに目を閉じてスースーと寝息を立てる忠明



かわええ息子や




リビングに戻ると


Aが家計簿をつけていた



その隣に腰掛ける




A「忠明寝た？」


忠義「おん。すんなり」


A「遊びすぎて疲れたのね」ｸｽｸｽ


忠義「そやな。実優は？」


A「いつもと変わらず。素直に寝た」


忠義「ほんま、双子やのに全然ちゃうなぁ」


A「忠明は忠義の血が濃い」ｸｽｸｽ


忠義「実優はA受け継ぎすぎや」ｸｽｸｽ




こどもたちが寝たあとの


Aとのふたりきりの時間





1日のなかで


1番ゆっくりと時が進む時間

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