∞８３ 安田さいど ページ38
Aちゃんに会ったのは久しぶりやなぁ
最近ちょっと忙しくて、
お店行けてなかったし。
玄関で待たせてもらってると、
リビングから2人の会話が聞こえてきて、
もちろん大倉がAちゃんを大事に思ってるのは
もう百も承知やけど、
声だけでも、
Aちゃんが大倉を愛おしく思ってるのが伝わってきて、
ラブラブってこの2人のためにあるようなもんやなぁ、って思った
A「ごめんねっ、ほんと」
Aちゃんがリビングから戻ってきた
大倉はいつもこうやって
おかえりをもらってるんやなぁ
A「これ。お詫びって言ったらなんだけど…」
そう言って、Aちゃんが
綺麗にラッピングされたお菓子を持ってきてくれた
A「お店の新作で、まだ試作段階なんだけど…」
安田「ええの？」
A「安田、来てくれてるから。いつものお礼も込めて」
安田「うわぁ嬉しい！僕の奥さんもめっちゃ好きやねん。一緒に食べるなぁ？ありがとぉ」
それは良かった、と
俺に微笑むAちゃん
俺には愛する奥さんがいて、
愛おしい子供もおる。
奥さんのことは、ほんまに心の底から愛してるし、
子供なんかもう可愛くて仕方ないし、
せやから、浮気とか絶対しぃひん。
でもな…
Aちゃんだけは、特別やねん
今でも。
好きとか、愛してるとかじゃなくて、
俺の青春の大事な思い出、って感じ。
俺の中で、Aちゃんは
めっちゃ好きやった女の子。
ちゃんと過去形になってん、やっと。
これは、ほんまやねん。
でも、たまに苦しくなる。
俺は奥さんを愛せてるのか、
大倉に申し訳ないことしてるんちゃうか、って。
こんなこと、誰にも言えへん。
Eightのみんなにも。
言ったら呆れられそうで。
大倉と、今までみたいに笑えなくなりそうで。
安田「またお店行くな？」
A「うん。奥さんと、ぜひ」
安田「大倉に、ちゃんと酒抜きって伝えて？」
A「うん。ほんとにありがとうね」
安田「い〜え〜！また今度っ♪」
Aちゃんに手を振って、
背中を向ける
A「安田、」
安田「ん？」
A「おやすみなさい」
安田「おやすみぃ〜」
すっかり遅くなってもうたなぁ、と
リムジンに乗り込む
あぁ、はよ奥さんからのハグ欲しいなぁ〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 413人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みきりん(プロフ) - ちいさん» ありがとうございます！受験勉強でメンタルやられた時に戻ってきてました(笑)今まで書きだめでたものを公開しました。もう少しで受験も終わるので、また定期的に更新できるまで、頑張ります！ (2018年1月30日 0時) (
レス) id: 6258d2f998 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - お久しぶりです。受験頑張って下さい。めっちゃ続きも気になります笑笑 (2018年1月29日 16時) (レス) id: ece8a2cdde (このIDを非表示/違反報告)
たぁらぶ - ほんと楽しみにいつも最新まってます！頑張ってください！ (2017年7月27日 21時) (レス) id: fd4532d72b (このIDを非表示/違反報告)
∞たちエイト∞ - みきりんさん» 受験頑張ってください！！応援してます！！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9c8954c406 (このIDを非表示/違反報告)
裕彩 - みきりんさんも受験生なんですね！私も受験生なので一緒に頑張りましょうね(笑) 勉強の間に癒しとして読ませてもらいます＊ (2017年3月31日 22時) (レス) id: 91c84f384e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みきりん
| 作成日時：2017年2月25日 7時
